空気が澄んで空が高く感じる秋。白馬エリアは色とりどりの紅葉が山を染め上げる。山腹のリゾートでトレッキングやキャンプを楽しみながら、秋の自然を満喫しに行こう。

■つがいけマウンテンリゾート

●落ち着いた秋を感じられる高層湿原の草紅葉

ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、ロープウェイ山頂駅から徒歩7分で栂池自然園に到着
山を上がっていくロープウェイから見る景色も心が躍る

 標高1,900~2,000mにある「中部山岳国立公園 栂池自然園」は日本有数の高層湿原が広がる。秋になると黄金色や赤褐色の草紅葉が湿原を包み、落ち着いた秋を味わえる。5.5kmの園内をぐるっと周遊でき、コースのほとんどが木道なので、足元に広がる秋を愛でたり、色づく森の向こうにそびえる白馬三山に見入ったりと、キョロキョロしながら散策できる。

園に入ってすぐの看板で記念撮影

 視界が開けた湿原は空が広く感じて開放感があっていい。奥へと延びる木道は「どこまでも歩いていけそう」で、足取りだって軽くなる。中間地点の楠川を越えて最奥まで歩くと、北アルプスをより近くから眺められる展望地に着く。このあたりはサラサドウダンが真っ赤に染まって彩り豊かだ。

低いアングルから草紅葉もパシャリ

 自然園は山麓からゴンドラとロープウェイを乗り継いでアクセスできるが、ゴンドラ白樺駅(中間駅)で下車すると飲食店やアクティビティ施設がある。紅葉ハイキングだけでなく遊びも体験すれば、秋の旅がもっと充実。

●気持ち良い木道歩きを満喫「栂池自然園」

秋色のこもれびに包まれた木道が気持ちいい
現在は記念館になっている昔の山小屋

 高層湿原に木道などの遊歩道が整備され、4つの湿原や展望地をめぐりながら3時間30分~4時間ほどで周遊できる。9月中旬から草紅葉が色づき、秋が深まるにつれダケカンバやナナカマドなどの木々がどんどん紅葉する。晩秋には冠雪した白馬三山の眺めも。

岩のすき間から涼しい風が吹く風穴も見どころ
紅葉したチングルマ
赤い実も彩りを添える
赤黄の紅葉とササや針葉樹の緑が混ざるコントラストがいい
栂池自然園 公式HP

つがいけマウンテンリゾート
住所 長野県北安曇郡小谷村栂池高原 
電話 栂池ゴンドラリフト 0261-83-2255

つがいけマウンテンリゾート 公式HP