グリーンシーズンの「つがいけマウンテンリゾート」(長野県小谷村)では、ゴンドラリフト中間駅の広大なエリアに「つがいけアウトドアビレッジ」を営業している。多種多様なアクティビティで遊べる「白馬つがいけWOW!」があるこの場所に、2024年夏からマウンテンバイクエリア「サイクルパーク」がグランドオープン。そこで、白馬エリアのシャレーに1泊し、その新しいマウンテンバイクエリアを体験してきた。

■「サイクルパーク」は、マウンテンバイクデビューにぴったり

ゲレンデに用意されたゆるやかな斜面からオフロードの走行にトライ

 「サイクルパーク」のマウンテンバイクコースは、初心者~中級者向けのレイアウト。ステップアップしながら楽しめるので、マウンテンバイク初体験でもトライしやすいというから安心だ。受付で手続きを済ませ、コースの説明を受けたら、あとは4つのコースを自由にめぐってマウンテンバイクを体験、というスタイルだ。

 まずは、初級サイクリングコースを走ることからはじめていく。舗装路を通って池をぐるりと回るこのコースは、自転車に乗れる人なら特に問題なし。ここで「マウンテンバイクって、こんな感じなのか」と感覚を知っていく。

 それから、ゲレンデに用意されたオフロード(未舗装路)の走行に挑戦。緩やかな斜面を横移動するようなコースで、悪路というほど荒れていないが、やっぱり舗装された道とは違ってデコボコしている。マウンテンバイクには衝撃を吸収するサスペンション機能がついているので、サドルからお尻を浮かせてバランスをとりながら走り抜ける。

いろいろなアイテムに挑戦してマウンテンバイクの乗り方を覚えていく

 デコボコ道の走行に慣れたら、今度はアイテム練習エリアでさまざまな地形を体験してみる。平坦な芝のコースの上に、石を敷き詰めた場所や、ウェーブ、シーソーなどのアイテムが設置され、これらを通り抜けながらマウンテンバイクの扱い方やバランス感覚を身につけていく。

 最初はおっかなびっくりで、攻略できないアイテムもあったが、何度も繰り返すうちに少しずつバイクの扱いがうまくなってきた。上手にアイテムをクリアできると「やったー!」と達成感がこみあげて、どんどんマウンテンバイクが楽しくなっていく。

ジャンプするタイミングでハンドルを引き上げて高さを出す

 地形を攻略できるようになったら、今度はジャンプ台が置かれた中級スキルアップエリアへ。高さが異なるジャンプ台が用意されているので、はじめは低いものから挑戦してみる。

 ジャンプするときにハンドルを少し引き上げるとよいと聞いたので、試してみるが、どうもタイミングが合わない。これは、感覚をつかむまで何度も練習するのみだ。

ダウヒルコースはそんなに急斜面ではないけれど、いくつもの急カーブがあってスリリング

 マウンテンバイクの扱いにずいぶん慣れてきたので、400mの本格的なダウンヒルコースにチャレンジすることにした。初級レベルのコース設定なので、「これならクリアできそう」と勇気を出してスタートする。両手でしっかりとハンドルを抑えてガタガタ道を駆け下り、ブレーキでスピードをコントロール。急なカーブがいくつも続き、コーナーにはわずかながらもバンクがついている。体やバイクを倒しこむような攻めた走りはできないけれど、コーナリングでちょっとだけ遠心力を感じられて“山道を走っている感覚”を味わえた。

 体験した4つのコースはどれも挑戦しやすく、マウンテンバイクデビューにぴったり。マウンテンバイク初心者なら、中級レベルへのステップアップや本格コースに出る前の練習にちょうどいいなと感じた。

ワンコと一緒にマウンテンバイクを楽しむ周回コースもある

 「サイクルパーク」には、愛犬とマウンテンバイクで走行できる「ドッグ& サイクル」エリアも用意されている。愛犬はリード無しでOKだ。芝生の周回コースをマウンテンバイクで走りながら、愛犬と追いかけっこするように楽しめる。

 なお、「サイクルパーク」では、マウンテンバイクをはじめ、ヘルメットなどのアクセサリーもレンタル可能。手ぶらで気軽にマウンテンバイクを体験できちゃうのだ。

愛犬も楽しめる新登場の「サイクルパーク」