新潟県の妙高高原は、北信五岳の最高峰で、日本百名山にも選定されている妙高山(標高2,454m)を中心とするエリア。冬季はスキー場が賑わい、夏は登山をはじめとするアウトドアが盛んで、温泉も豊富といいことずくし。そんな妙高高原では春にどんなレジャーを楽しめるのだろうか。

■水芭蕉の群生地「いもり池」

周囲約500mのいもり池。遊歩道を周遊しながら水芭蕉の群生を鑑賞できる

 妙高高原の代表的なビュースポットといえば「いもり池」。池越しに妙高山を見ることができ、水面に山が逆さに映る景観の良い場所だ。季節ごとの花が咲き、雪解けとともに姿を現わすのが水芭蕉。4月下旬から5月上旬にかけて、10万株ほどといわれる水芭蕉が群生をつくる。

 池は1周約500mの遊歩道が整備されており、水芭蕉や妙高山を眺めながら15分ほどの散歩を楽しめる。

清楚な姿の水芭蕉は春の訪れを告げる花
10万株ほどの水芭蕉が自生する「いもり池」

 

■いもり池のほとりに建つ「妙高高原ビジターセンター」

工夫を凝らした展示が楽しい「妙高高原ビジターセンター」

 妙高高原(妙高市)は、新潟県と長野県にまたがる妙高戸隠連山国立公園のセンターエリア。その国立公園について深く知ることができるのが、いもり池のほとりにある「妙高高原ビジターセンター」だ。

 自然と文化を伝える展示室は工夫を凝らした装飾やオブジェが施され、豪雪地帯である妙高エリアならではの雰囲気が感じられるようになっている。

 施設内のラウンジは暖炉を備えた温かみのある空間で、窓からいもり池と妙高山が見えて眺望が良い。カフェも併設し、コーヒーを味わいながらゆっくり景色を堪能するのもまたよしだ。ラウンジには「ザ・ノース・フェイス」のショップもあるので、アウトドアグッズの買い物も楽しめる。

落ち着いた空間のラウンジからいもり池や妙高山の眺望を楽しめる
「妙高高原ビジターセンター」をもっと知る

 

■ワーケーションにぴったりな妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」

2022年7月にオープンした妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」

 妙高高原ビジターセンターの向かいにある妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP(ミョウコウ ベース キャンプ)」は、自然を感じながら仕事ができる場所。妙高市と、オンラインビデオ会議サービスを手がけるZoom社が連携して誕生した国内初の公共施設であり、“心と身体と仕事が整う場所”がコンセプト。

 施設内にはコワーキングスペースや個室のワークスペース、会議室、シェアオフィスなどが揃っている。自然に癒され気持ちをリフレッシュしながら仕事ができるので、作業効率がアップしそうだ。

モニターやテーブルが用意された会議室。窓から豊かな自然が見える
集中して作業ができる個室のワークスペース
国立公園でワーケーション!

 

■休憩にぴったりな「NAGOMI CAFE」

木の温もりが感じられる癒しのカフェ。自然を身近に感じながらドリンクや食事を楽しもう

 テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」の1階にあるコミュニティスペースは、誰でも利用できる無料のスペース。施設利用者はもちろん、いもり池の散策など観光で訪れた人でも気軽に立ち寄れるので休憩にぴったりだ。また、このスペースに併設されている「NAGOMI CAFE(なごみカフェ)」で、地元の食材を取り入れたメニューを楽しむことができる。

米粉と酒粕をブレンドした「ととのう、妙高産カレールゥ」を使用したキーマカレー
トッピングがたっぷりのった「豆花」はカフェの人気スイーツ

 イチ押しのキーマカレーは、ルゥに妙高産のお米の米粉や地酒の酒粕を用い、小麦粉を使わずに作ったグルテンフリーのカレー。また、台湾スイーツの「豆花(トウファ)」には妙高高原(妙高市)の豆腐店の豆乳を使用している。このほか、時期ごとにさまざまなメニューが登場するスムージーやハーブティーなど気になるメニューが揃っている。

「NAGOMI CAFE」の詳細はこちら(Instagram)