■サイレントジッパーの採用

 また意外と気になるのが、テントの出入りでジッパーを開け閉めするときの音。同室のメンバーが出入りする際はもちろん、隣のサイトのジッパー音も、静かなキャンプ地では案外響くもの。

チャック付きビニール袋のようなスライダー感覚が新鮮!「サイレントジッパー」

 レインカームツールームに採用される、無音で使える「サイレントジッパー」は、完成はしていたものの実装までには年数を要したという、開発スタッフ肝いりの機能だ。開口部の形状もD字から逆T字に変更され、出入りに必要なぶんのスペースだけ開閉できる点にも注目。なるべく音を立てたくない消灯後でも、より静かに行動できるだろう。

ついビャーッと勢いがついてしまうDの字ではなく、逆T字で付けられたジッパー。優しくスマートに出入りしたい

■2025年新製品にはユニークなアイテムも

 その他の新製品では、定番のキャンパーインフレーターマットハイピークに被せて使える「クールタッチシーツ」や、「キャンパーインフレーターピローハイピーク」などが登場する。睡眠の安心感や心地よさにつながるキャンプギアが多く、ビギナーからベテランまでニーズがありそうだ。

 また、キャリーとしても使える2WAY仕様のタイヤ付きチェア「ワンマイルチェア」がユニークで面白い。身の回りの物をチェアに乗せて楽に運べるので、アウトドアレジャーやイベントで活躍するだろう。キャリー使用時のハンドル部分はヘッドレストにもなる。ハイバックの製品に比べてコンパクトで、首を預けてくつろげるチェアは嬉しい。

立ち上げ式のポケットとラバーバンドで、荷物の落下を防ぐことが可能「ワンマイルチェア」(画像:コールマン)

 コールマンではキャンプ入門やギアの扱いが身近に感じられるイベント「My First Camp」や「The Coleman Day Camp」の開催を予定している。気になるアイテムを実際に手に取ってみることができる機会なので、足を運んでみてはいかがだろうか。

商品説明に当たるマーケティング・ディレクター根本昌幸氏。「何年も前からジッパーの音を何とかしたいと思っていた」と語ってくれた

●Coleman ブランドサイト