■盃ヶ岳登山道

 盃ヶ岳には、傾斜が緩やかで距離が少し長い西側ルートと、傾斜が急だが距離が短い東側ルートの2つの登山ルートがある。どちらを通っても標準タイムは往復1時間40分弱。今回は傾斜が急だが、距離が短い東側ルートを歩いた。

ウイング神姫東浜谷停留所
春日社鳥居右脇が篠山市林道浜谷線入口
盃ヶ岳展望台

 篠山警察署前のウイング神姫東浜谷バス停留所から登山口手前の春日社までは、約1km、徒歩約15分。春日社鳥居横の篠山市林道浜谷線に入り約300m、5分ほど歩くと東側ルートの盃ヶ岳登山口に到着する。

盃ヶ岳展望台からの眺望。盃ヶ岳は晴れているが、向かいの山は降雪中のようだ
盃ヶ岳山頂から西側ルートをのぞくと積雪がすごかった

 登山道前半は急登だが、九十九折になっているため歩きやすい。中腹にある展望台は、篠山盆地が見渡せる有名な雲海撮影スポット。木が成長して眺望が若干遮られているが、それでも篠山盆地と周辺の山々を一望できる。なお、盃ヶ岳展望台には明るく気持ちのよい東屋があり、休憩スポットとしては山頂よりおすすめだ。

 登山道後半は直登の急坂が続く。2月下旬、山頂付近は長引く寒波で積雪があった。こうした急坂は、下山時には滑って転倒する恐れがある。訪れた際、雪が残っている場合は積雪ゾーンだけでもチェーンスパイクや軽アイゼンを着用したほうがよいだろう。

 明智光秀の丹波侵攻、盃山早駆け登山競走、水木しげる氏の妖怪体験談とエピソードが豊富な盃ヶ岳。難易度も高くないので、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

 

●【MAP】盃ヶ岳

●【MAP】盃ヶ岳展望台

●【MAP】春日社鳥居

●【MAP】ウイング神姫東浜谷停留所