■徒歩35分で着く山頂は展望よし! 昼寝もよし!
八日山の魅力はその絶景だ。山頂の西峰では、眼下に西脇市街地が広がり、遠くの山々も望める。とても低山とは思えぬほどの眺望で、爽快な気分になる。昼寝によさげな岩場もあり、今の時期は少し肌寒かったが、天気が良い春の日に訪れれば、のび太のように山頂で昼寝をするのも良いかもしれない。
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ところで筆者は、登山道を整備している地元有志の方に登頂記念の缶バッジをいただいた。登頂記念の缶バッジは山頂のポストの中に入っているとのことだが、数に限りがあるため、ゲットできればラッキーだという。またポストの中にはノートが入っており、「登頂記念のコメントを書いてもらえたらうれしい」とのことだった。
山頂では地元有志の方と雑談が弾んでしまい、気付いたら夕方。晴れ渡っていた景色を撮り損ねてしまった。
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山頂の西峰から中池登山口まで下りる途中に弁天社(べんてんしゃ)がある。この弁天社の手前にあるのが「逆さ富士」と呼ばれるビューポイントだ。ここは西脇市街地の左右の山の稜線が富士山を逆さにしたように見える人気の撮影スポット。頂上にあたるところに加古川が流れているのがなんとも美しい。
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八日山の全行程は、山頂での雑談時間を除くと1時間弱だった。写真撮影で頻繁に立ち止まりながらゆっくりと歩きながらであったが、八幡神社登山口から山頂の西峰まで35分程度、山頂から中池登山口まで下山するのに20分程度という内訳である。登山経験が浅くても無理なく楽しむことができるだろう。
■八日山を訪れてみよう
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八日山へはアクセスしやすい。今回スタート地点に選んだ八幡神社までは、JR比延駅から徒歩約20分、約1.5kmの距離にある。1時間弱で登って下りて来られるため、車がない人でも山頂でかなりゆっくり過ごせるだろう。
また、中池登山口には2台程度停められる登山者専用の駐車場があるため、車で訪れる場合は中池登山口から登るほうが便利かもしれない。
八日山の魅力は、手軽に絶景を楽しめる点だ。登山道は整備されており、危険と感じるところもない。まさにのび太が昼寝をするにはちょうどよい山といった感じである。ぜひ一度、八日山を訪れてその美しい景色とゆったりとした時間を楽しんでほしい。