2025年を迎え、最初の登山をどこに行こうか迷っている人は多いのではないか。アルプスなど標高の高い山は知識と経験を兼ね備えたエキスパートの領域。ビギナーから中級者にとっては山選びが難しい時期だ。
そんな冬季に筆者がよく訪れているのが「箱根エリア」。箱根は降雪もあるが、比較的少なく、ハイキングが楽しみやすい。
箱根エリア屈指の人気の山と言えば金時山(きんときやま)だが、今回はそのとなりの明神ヶ岳(みょうじんがたけ)を紹介したい。静かな山歩きを楽しみたい人には格好の山だ。
■スタートからアップダウンが続く登山道。徐々に見えてくる富士山を楽しもう
明神ヶ岳登山のスタート地点となるのが「金時見晴パーキング」だ。東名高速・御殿場ICから国道138号線経由で約25分で到着する。ここは金時山への登山口にもなっているため、多くのハイカーで賑わう場所だ。
金時見晴パーキングから明神ヶ岳までは、往復で約4時間40分。日帰りが十分にできる山だが、到着時間が遅いと混雑で駐車できないこともあるので気をつけたい。
歩き始めて5分ほどで矢倉沢峠の分岐点に差し掛かる。ほどんどのハイカーはここから金時山を目指すため、矢倉沢峠からは静かな山歩きを楽しめる。
矢倉沢峠から徐々に勾配が急になり、明神ヶ岳まではアップダウンを繰り返しながら山頂へ向かうため、途中でバテてしまわないようペース配分に注意しながら山頂を目指そう。
登山道は背の高い笹に覆われており、眺望はないが、見晴らしのいい場所からは金時山を望むことができる。
明神ヶ岳の山頂に向かうにつれて金時山の左手には富士山の全容が見えてくるので、雄大な景色を楽しみながら登ってみてほしい。