最近、朝晩の寒暖差が激しくなってきたが、秋らしい秋はどこへいってしまったのか……。半袖の出番がまだまだある今日この頃。今年の短い秋を探して八ヶ岳の白駒池と高見石へ行ってきた。

 「暖かい」と言われる秋だが、寒がりな私は防寒対策には余念がない。登山に行く時は何が起きるかわからないので、油断大敵である。道すがら、雲が厚くかかる八ヶ岳に少し不安になりつつも行ってきた。

■白駒池登山口に到着

水面のブルーにカラフルな彩りが美しい白駒池

 平日だったが駐車場はほぼ満車に近く、この時期はとても人気があることが伺える(11月中旬には道路が閉鎖されてしまうので注意が必要。)駐車場へたどり着くとさっきまでの曇り空が一変して青空であった。「もしや?」と思いながらスタートする。

森の中の道標。ここからは静かな森歩き

 白駒池登山口は人がしきりにやってくるが、登山口から10分ほど歩いたところにある白駒池と高見石の分岐から高見石方面(右に曲がる)へと進むと、途端に人が減り、静かな森歩きとなった。

■心地よい森歩き

落ち葉も足元の絶景のひとつ
森歩き、きのこも見つけた

 ゆるやかな勾配の苔の森が続き、木漏れ日が気持ちよい。苔も太陽の光が当たって気持ちよさそうだった。風が吹くと「カサカサ」と葉と風がこすれる音や、鳥のさえずりもどこからか聞こえてくる。「ピーーー」と遠くからは鹿の情緒ある鳴き声までも聞こえる。

 五感を研ぎ澄ますと様々な情報を得ることができ、ただ歩くのではなく、自然と一体となって心地よく時間を過ごすことができる。30分ほど歩くと高見石小屋へと着く。