暑い夏が過ぎて山々が紅葉で色づく秋は、涼しく過ごせるキャンプにうってつけの季節だ。キャンプ場でアクティビティを楽しんだり、旬の食材を味わったりと、秋キャンプは魅力も多い。

 しかし、一方で準備を怠ると「こんなはずじゃなかった」という苦い経験をしてしまうのも秋キャンプ。今回は筆者が実際に体験した、秋キャンプにおける地獄エピソードを4つ紹介しよう。

■① 意外と虫が多い

秋は虫が多く、キャンプでの害虫対策は必須

 秋はコオロギや鈴虫の声が楽しめる一方で、蚊や蜂などが活発に動く時期でもある。特に蜂の中でも攻撃的で強い毒を持つスズメバチは9、10月に餌となる芋虫などが少なくなり行動が活発化するので、秋キャンプでは注意が必要だ。

 実際に数年前の秋、筆者はスズメバチの巣の近くを気づかずに通ってしまい、威嚇され怖い経験をした。秋キャンプではスズメバチに威嚇・攻撃されないよう、以下の行動を心がけよう。

・黒い服装を避ける
・香りの強いものを身につけない
・蜂が寄ってきても手で振り払わない

 また秋はハチだけでなく、蚊にも注意が必要だ。蚊といえば夏のイメージがあるが、猛暑が続く昨今は秋でも活発に活動する。蚊は二酸化炭素密度が高く、周囲より温度の高い場所に向かう習性があるので、運動後に体温が上がったときや、ビールなどアルコール摂取後に刺されやすくなる。

 筆者は虫除けや虫刺されグッズを用意せず、油断して秋キャンプに臨んだ際、ビールを飲みながら仲間と談笑していたときに、あちこち刺されてしまった。その時は痒くてなかなか眠れない苦い経験をしたので、秋キャンプでは虫対策は必須だ。

■② 寒暖差が激しい

 昔から秋の空模様は変わりやすいといわれ、昼間は汗ばむ陽気でも夕方以降は肌寒く、夜は寒さに震えることが多い。特に山は気温差が大きく、服装や寝袋などの装備を間違えると大変な思いをする。

 筆者も秋キャンプでダウンジャケットやネックウォーマーなど、防寒対策をしたつもりだったが夜は想定以上に冷え込み、なかなか寝付けず、苦しい一晩を過ごした。

 秋キャンプでも防寒対策が必要で、ウェアだけじゃなく湯たんぽやカイロ、ストーブなどの防寒具も準備しておこう。

秋キャンプでは、寒冷地用シュラフやストーブ、カイロや湯たんぽなど持参しないと夜が寒過ぎて眠れないことも