■落ち葉で滑りやすく、道が見えにくい

落ち葉で覆われた秋の登山ルート

 秋の山はルートが落ち葉で覆われる。落ち葉をサクサクと踏みながら歩くのが個人的には好きだが、滑りやすいのが注意点だ。特に下山時は慎重に歩かないと滑って転ぶ危険がある。実際に筆者も何度か転んでいる。

 そしてもう一つ気をつけてほしいのが道迷いだ。夏はハッキリ見えていたルートも、秋は落ち葉で覆い尽くされてわかりづらくなってしまう。

 筆者はこの見えない状態が苦手なので、秋や冬は1人での登山は避けている。道迷い防止のためのGPSなどもあると心強い。

■冬眠前のクマの活動が活発になる

クマよけの鈴2種類(左が低音の鈴・右が高音の鈴)

 夏だけでなく、秋の登山でもクマを十分に警戒してほしい。秋になると冬眠前のクマがエサを探して行動が活発になるからだ。

 なるべく出会わないようにするのが肝心で、クマが寄ってこないようにクマよけの鈴を身につけるとよい。遠くまで響く高音の鈴と、遠くまでは響かないが障害物に音が遮られにくい低音の鈴。この2種類を身につけるのがおすすめだ。

 身につけたからといって必ず安心とはいえないが、危険を回避する対策はしておこう。