夏が過ぎ、気温が下がる秋のキャンプ場は誰でも一度は訪れてみたくなるものだ。紅葉や食べ物など、他の季節とはまた違った醍醐味がある。実際に、このタイミングでキャンプを始める人も多く見受けられる。
このように秋はキャンプのベストシーズンではあるが、つい見落として失敗してしまうポイントがいくつかある。準備を怠るとせっかくの楽しい思い出も台無しだ。
今回は、筆者の実体験をもとに、「こんな秋キャンプはイヤだ!」と思う瞬間5選を紹介する。
■こんな秋キャンプはイヤだ その1「意外と虫に刺される」
秋とはいえ、蜂やアブ、蚊など虫の被害に遭うことは珍しくない。特に注意が必要なのは蜂による被害だ。
蜂の被害に遭う可能性が高い時期は通常7〜9月頃と言われている。しかし、近年は猛暑の影響で活動時期がずれている。気温が下がりはじめる9月以降でも蜂が活動している可能性がある。
他の虫も例外ではない。涼しくなってきた秋でも虫よけアイテムは必ず持参しよう。
■こんな秋キャンプはイヤだ その2「油断して防寒具を忘れる」
秋でも日中は気温が高くなることがあるが、朝晩のキャンプ場はとても冷え込むことを見落としてしまいがちだ。特に川沿いや山間のキャンプ場だと、気温はグッと下がる。日常生活の気温を基準にしてしまうと、寒くてキャンプどころではなくなってしまうのだ。
対策としては、長袖の上着を持っていくことをおすすめする。また、寝具類は冬仕様のシュラフ、電気毛布や湯たんぽなどを持参するとよいだろう。
■こんな秋キャンプはイヤだ その3「風が強い日のキャンプ」
秋は台風シーズン真っただ中でもある。進路や予報によってはキャンプ場が閉鎖になることもあるが、そうでない場合でも木枯らしなど風が強い日も多い。風が強い状況ではテント、タープなどの設営が大変である。特にビギナーキャンパーには過酷な状況だ。
設営が不完全だと強風で設営したものが倒壊するおそれがある。ペグの留め方や風に強いテントを選択する、風向きに気を付けるなど経験も必要になる。テントサイトに設置したものが飛ばされないようにする工夫も大切だ。また、風の強い日は焚き火も避けるべきだ。火の粉が舞ってテントに燃え移るなどのトラブルも考えられる。
焚き火はキャンプの醍醐味ではあるが、最悪の思い出とならないよう控えることをおすすめする。