広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、全長約60kmの自動車専用道路「瀬戸内しまなみ海道(かいどう)」(以下、しまなみ海道)。瀬戸内海に浮かぶ6つの島、向島(むかいしま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、大島(おおしま)を7つの橋で繋いでいる。 

■橋を一望できる絶景スポット3選

車で橋を渡る風景

 青い海に島が点在し、アーチ橋や吊り橋などバラエティに富んだ橋が見られる、しまなみ海道。瀬戸内海を代表する景観は人気が高く、橋の見える風景を楽しみに訪れる人も多い。

 そこで、しまなみ海道の橋を一望できる絶景スポットを3か所厳選した。

■絶景スポットその1 多々羅大橋とレモン畑のコラボが見られる「レモン谷」

レモン谷の看板とレモン畑

 レモンの島と称される生口島は、日本一のレモンの産地で、レモン栽培の盛んな垂水(たるみ)地区一帯は「レモン谷」と呼ばれる。

 初夏の頃はレモンの花、夏から初冬はグリーンレモンの果実、冬から春にかけては黄色く熟したレモンと、季節ごとに違った風景を楽しめる。

多々羅大橋と青い実のなるレモンの木

 レモン谷からは、生口島と大三島を結ぶ「多々羅大橋(たたらおおはし)」を間近に臨む。レモン畑と多々羅大橋を一緒に撮影できる、生口島らしい絶景スポットだ。レモン谷には、他にも展望広場や怪獣のオブジェなど、さまざまなフォトスポットがある。

 細い道や坂道が多いので、のどかなレモン畑を眺めながら散策やサイクリングを楽しむのもおすすめだ。

●レモン谷

住所 〒722-2404  広島県尾道市瀬戸田町垂水
電話 0845-27-0051(9:00~17:00)

ホームページURL https://dive-hiroshima.com/explore/390/

■絶景スポットその2 360度の大パノラマが楽しめる「亀老山展望公園」

来島海峡大橋を見渡せる、亀老山展望台

 大島の南端に位置する標高307.8mの「亀老山(きろうさん)展望公園」。展望台は世界的に有名な建築家・隈研吾(くま けんご)氏による設計で、「建築を消そう」といった試みにより、大自然に溶け込んだデザインが特徴的だ。

 今治と大島を結ぶ、世界初の三連吊り橋「来島海峡大橋」と、「来島海峡」をはじめ、360度の大パノラマが楽しめる。2017年には「亀老山山頂から望む来島海峡」が四国八十八景に選定された。

同じ展望台でも場所が変わるとまったく違う景色が広がる、亀老山展望台

 筆者が展望台を訪れたのは夕方で、一方では斜陽に照らされた来島海峡大橋、中央の階段を挟んだ反対側の展望台では青空に映える瀬戸内海の島々を見渡せ、まったく異なる2つの景色を堪能できた。あまりの美しさに、このまま時間が止まってもいいと思ったほどだ。

●施設名 亀老山展望公園

住所 〒794-2115  愛媛県今治市吉海町南浦487-4
電話 0897-84-2111(8:30〜17:15)

ホームページURL https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=182