北海道の中では比較的過ごしやすく、異国情緒を感じる街並みや見事な夜景が楽しめる観光地として人気の高い函館。夏も涼しく快適で、観光スポットを回るには、実は自転車が最適だ。

 市内の観光スポットはバラバラに点在しており、公共交通機関の乗り継ぎが面倒だったり、歩いて行くと遠い場合もある。自転車の方が効率的な移動ができるうえ、市内の豊かな自然、函館ならではの生活感をじっくり堪能できるのだ。

 今回は、函館市ゆかりのアーティストで、今年でデビュー30周年を迎えたGLAYの聖地を、「元町・ベイエリア周辺」の主要な場所に絞ってレンタサイクルでめぐるコースを紹介する。レンタサイクルの利用は、市が提供する「はこりん」がおすすめ。GLAYのファンでなくとも、函館観光に訪れた際の観光ルートの参考にしてほしい。

■「キラリス函館」でレンタル自転車を調達

「キラリス函館」等で借りられる「はこりん」の電動レンタサイクル

 まずは駅前の商業施設「キラリス函館」で「はこりん」の電動レンタサイクルを借りよう。キラリス函館は、JR函館駅の目の前にあるため、すぐに見つけることができるはずだ。予約優先となっているので、事前に予約をしてから利用しよう。

●施設名 キラリス函館

住所 〒040-0063 北海道函館市若松町20-1
電話 0138-27-4777(1F:えぞりす)

・ホームページURL キラリス函館

※営業日時はホームページよりご確認ください

■1. TERUが学生時代に通った「函館らーめん  かもめ」(現:はこだてらーめん谷龍)

 出発地のキラリス函館から函館朝市方面に450m、自転車でゆっくり行っても3分程度で到着する「函館らーめん  かもめ(現:はこだてらーめん谷龍)」は、GLAYのボーカルであるTERUが学生時代から足繁く通ったちょっとした有名店。 

 昭和56年創業で、朝ラーができる店として観光客にも知られた有名店だ。看板メニューは「函館ら〜めん(しお)」で、シンプルながらも、後引くうまさが評判となっていた。しかしながら、2023年10月20日に店主高齢のために閉店。現在では別の店舗となっているが、かもめの店主から味を引き継いでおり、懐かしいあの味が味わえると評判だ。 

●施設名 「函館らーめん  かもめ」(現:はこだてらーめん谷龍)

住所 〒040-0063 北海道函館市若松町8-8

■2. GLAYのコンテスト出場や凱旋ライブで有名な「金森赤レンガ倉庫  金森ホール」

GLAYメンバーが高校生の頃にコンテストに参加した「金森赤レンガ倉庫  金森ホール」

 函館朝市からベイエリア方面に自転車を走らせると、2分程度で「函館市青函連絡船記念館  摩周丸」が見えてくる。

 摩周丸は、かつて青森~函館間を定時運行していた「青函連絡船」の実際の船を利用した記念館で、函館湾岸地域のランドマークとなっている。

 この辺りは道路が広く、潮風が気持ちがいい。筆者が訪れたのは夏であったが、夏でも平均気温が20〜25℃と涼しい函館の海沿いは、自転車で走るのにもってこいだ。

 ともえ大橋の真下を通り抜けて、函館ベイエリアのメインスポットでもある赤レンガ倉庫街が見えてくると、「金森赤レンガ倉庫  金森ホール」はすぐそこだ。

GLAYゆかりの「金森赤レンガ倉庫  金森ホール」看板や庇は長い歴史を感じさせる

 金森赤レンガ倉庫  金森ホールは、高校生時代のGLAYがコンテストに出場した際の会場として有名で、1994年にデビュー後初めての凱旋ライブも開催された。『GLAY Walker 2018函館』での撮り下ろし撮影(GLAYのベースJIROのソロカット)のロケ地でもある。

 約200名収容できるホールで、コンサートをはじめ、演劇や講演会、映画鑑賞、各種展示会や結婚式・パーティー等の会場として現在も利用されている。なお、イベント時のみ入館可能(普段は入れない)となっているので注意しよう。

●施設名 金森赤レンガ倉庫  金森ホール

住所 〒040-0053 北海道函館市末広町14-12
電話 0138-27-5530

ホームページURL 金森赤レンガ倉庫 金森ホール

※営業日時はホームページよりご確認ください