■日本海側からアクセスする人は「道の駅 小谷」が便利【小谷村】

雪深い土地を耐え抜いてきた古民家の古木を組み上げた売店コーナーの内装

 日本海側から「HAKUBA VALLEY」に向かうときは、姫川沿いに延びる千国街道(国道148号)を通るのが一般的。「道の駅 小谷(おたり)」がある小谷村は、海から塩や海産物を運んだ街道沿いの宿場町として発展したところだ。

 売店コーナーは古民家3棟分の梁や柱を再利用し、小谷の職人たちが仕上げた風情ある空間。買い物を会計するカウンターの壁は村内で茅を集め、小谷村周辺の地形図を茅葺で立体的に作り上げたオブジェが飾られている。

 きれいに並べられた商品は、小谷産の素材を使った地酒やそばやお菓子のほかに、ぼろ織や猫つぐらといった伝統的な工芸品など、この土地ならではの特産品が勢揃い。売り場には、小谷村の放牧豚を北アルプスの山麓で自然熟成したプロシュートの原木まであり、見せ方もおしゃれだ。

「小谷産原木熟成プロシュート生ハム」はスライスしたものも売られているが原木のまま購入も可能
人気商品の「みつろう保湿クリーム」は、里山のミツバチから集めたみつろうを使ったもの
小谷産ならでは特産品がたっぷり!「道の駅 小谷」公式HP

■食事処や温泉も見逃せない

かまどからたちのぼる煙や、お米が炊ける蒸気の香りが食欲を刺激する

 食事処「かまど飯処 鬼の厨」では、かまどで炊き上げた小谷産コシヒカリを味わえる。おすすめ料理の「日替わりかまど定食」は、小谷産・信州産の主菜に小鉢が1~2品と、豚汁または季節の味噌汁が付き、炊き立てごはんは、お替わり自由の食べ放題。

「かまど飯処 鬼の厨」の炊き立てごはんは格別

 また、「道の駅 おたり」は、温泉施設「深山の湯」を併設しているのも魅力のひとつだ。温度の異なる2つの源泉で心身を癒せ、露天風呂でくつろげる。施設内の食事のレシート(1名500円以上利用)を受付に提示すれば入浴料が半額になるのでぜひ利用したい。

 この道の駅で、ショッピングや食事、温泉でリフレッシュまですべて完結できるので、レジャー帰りに非常に便利。「HAKUBA VALLEY」と新潟県糸魚川市を結ぶ千国街道を通るなら「道の駅 おたり」は絶好の立ち寄りスポットといえるだろう。

「道の駅 小谷」は、売店やレストラン、温泉施設を完備しているので規模が大きい
小谷村で恐竜の足跡の化石が発見されたことにちなみ、「道の駅 小谷」の屋外には恐竜のモニュメントがある
遊び疲れた体を癒せる「深山の湯」