夏場の車中泊などで冷蔵庫があったら…… と思う人もいるのではないだろうか。車載冷蔵庫があれば、冷蔵保存が必要な車中泊飯やお土産といった選択肢の幅が広がり、車中泊ライフをより充実したものにできる。
そこで今回は、車中泊で車載冷蔵庫を使用するメリット・デメリットについて、クーラーボックスと比較しながら紹介する。また、使用者の目線から車載冷蔵庫を選ぶときのポイントも紹介していく。
■車載冷蔵庫のメリット
車載冷蔵庫の最大のメリットは、温度管理ができることだ。氷や保冷剤で冷却するクーラーボックスでは長時間の温度管理が難しい。特に暑い季節には、すぐに庫内の温度が上昇してしまい、食材が傷む原因にもなる。
一方で、車載冷蔵庫は電源さえあれば、長時間の利用であっても一定の温度で保つことができる。肉や魚などの生鮮食品も常温よりも安全に保存できるため、車中泊飯のバリエーションが増えることもポイントである。
また、エンジンがかかっている間はシガーソケットから電源を取れるので、車移動が多い車中泊にぴったりのアイテムともいえる。
■車載冷蔵庫のデメリット
車載冷蔵庫のデメリットとして挙げられるのは、サイズと価格である。冷却に必要なコンプレッサーなどが搭載されているので、見た目の大きさよりも庫内は狭く感じる。さらに、機能性が優れている分、価格が高くなってしまうので、すぐに手を出せる商品ではない。
また、車載冷蔵庫は電源を取れればメリットが大きいが、車のエンジンを切った状態ではデメリットも出てくる。特に、バッテリーが内蔵されておらず、コンセントやシガーソケットからしか電源を取れない商品の場合、停車時はポータブル電源やサブバッテリーなど、別の給電方法を用意しなければならない。
加えて、静音仕様の商品であっても、家庭用冷蔵庫と比べると稼働音が気になるものが多い。人によっては睡眠の妨げになってしまうこともあるので、耳栓をするなど対策が必要な場合もある。