■霧で景色が見えない → 写真が全然残らない

どんよりとした霧の中にわずかな晴れ間がみえる

 霧が濃いときにカメラを構えても、あまりにも周囲が真っ白でため息が出てしまう。晴れているときに比べると、どうしても写真を撮る回数は減ってしまう。キャンプ自体は、「雨だー!  最悪だー!」などとなんだかんだいっても思い出に残るものだが、写真が少ないと少し後悔する。

 景色の写真は望めないかもしれないが、雨の日は手もとやテントの中での写真を撮るように心がけたいものだ。また、「山の天気は変わりやすい」という言葉は崩れやすい天気に気をつけようという意味合いで使われることが多いが、逆も然り。一瞬雨が上がって、太陽の光が差すこともある。希望は捨てないでほしい。

■テントから出るのが億劫に → 意外と「暇」になる

せっかくキャンプに来たのに暇!?

 せっかくアウトドアを満喫しに来ているのに、ずっとテントの中にこもっていては、インドアになってしまう。しかし、雨の日に外に出るのは誰しも億劫なもので、筆者もトイレ以外で外に出なくなってしまう。そうすると意外とやることがない。焚き火もできない、キャンプ場内の散策もできないとなると、テントやタープの下でごはんを食べるくらいしか、やることがないのだ。

 筆者の対策は、あらかじめ雨だとわかっているときは、火を使わなくても食べられるものを多めに用意していく。お菓子やおつまみを多めに購入して、食べ比べをしてみるのもよいだろう。また、友人や子どもがいるときは、トランプやボードゲームを持参するのも盛り上がりそうだ。

ドロドロになってしまった靴と靴下を乾かしたいが、一向に乾かない

 筆者が人生で初めてキャンプした日は、大雨だった。富士山が見えることで有名なキャンプ場だったが、霧で何も見えず、テントは浸水し、道具も不十分で極寒の中でのキャンプとなった。もちろん、写真はほとんど残っていない。しかし、そんなキャンプでも自然の中で過ごす心地よさを感じて、それ以来キャンプにドハマりしたのだった。

 今でも「雨キャンプが好き」とはいえないが、雨でもキャンプを楽しむことは十分できると考えている。雨でも諦めずにキャンプに行ってみると、新たなキャンプの魅力を発見できるかもしれない。