雨の中でのキャンプは「趣があってよい」という意見もあるが、「雨キャンプ」は不慣れなうちは大変なものである。靴がずぶ濡れになったり、ギアが泥で汚れたりするのは、正直なところ気が滅入る。

 今回は、幾度となく雨キャンプを経験してきた筆者が感じている、雨キャンプの地味にしんどいことを紹介したい。雨が降りやすいこれからの季節、キャンプの計画がある人は、一読してもらうと役に立つかもしれない。

■雨音がうるさくて眠れない → 睡眠不足に

テントに当たる雨音は、想像以上に大きい

 外にいるときは気にならないのだが、テントに入っていざ眠ろうとすると、意外と気になるのが「雨音」だ。少しの雨でも、テントに当たる雨音は大きく、睡眠の邪魔をしてくる。

 比較的どこでも眠れるタイプの筆者だが、夜中に急に雨が強くなったり、強い風が吹いたりすると、ダダダッと叩くような雨音で目を覚ましてしまうこともあった。そして、キャンプでの睡眠不足は、思った以上にしんどい。翌朝の撤収作業や車の運転にもひびくので、注意が必要だ。

 もし大きめのタープを持っていれば、タープの下にテントを置くような形で設営すると、テントに当たる雨音は軽減できるかもしれない。また、耳栓を持参するのも対策の一つだ。思いがけない雨で、耳栓を用意していなければ、イヤホンやヘッドホンも役に立つかもしれない。