■愛宕山「南ルート」

龍蔵寺鐘楼
龍蔵寺の山号「大平山」にちなんだ鐘楼横の林道太平寺線起点。愛宕山「南ルート」の起点でもある
愛宕山「南ルート」のミツマタは「東ルート」より規模が大きい

 龍蔵寺の奥にある鐘楼の横に、「中央ルート」入口と篠山市林道大平山線の起点がある。大平山とは龍蔵寺の山号で、この篠山市林道大平山線起点が「南ルート」入口。今回「南ルート」は使わなかったが、少しだけ歩いてみた。

愛宕山「南ルート」。傾斜とコケで滑りやすい道
愛宕山「南ルート」。至る所でミツマタの群生が見られる
愛宕山「南ルート」のミツマタ。まだつぼみも多い

 「南ルート」のミツマタの群生地は「東ルート」より多く、規模も大きかった。ミツマタだけを目的とするなら「南ルート」がおすすめである。ただし、林道の分岐がいくつもあるため、道迷いには注意が必要だ。

愛宕山「南ルート」。武庫川源流のひとつ
支線が多く迷ってしまいそうな愛宕山「南ルート」

 なお「南ルート」は距離が長く、険しい。武庫川(むこがわ)の源流に沿って歩くため、大変滑りやすい場所があったりする。武庫川は、武田尾(たけだお)温泉がある武庫川渓谷を経て、宝塚歌劇団の前を通り、大阪湾に至る河川。その源流を見に行くロマンはあるが、中級者以上向けのコースである。登山に慣れないうちは避けたほうがよいだろう。

■今しか見られない絶景を見に行こう

 今回は、兵庫県丹波篠山市の愛宕山山中に咲き誇るミツマタの群生地の紹介であった。

 ミツマタの花期は3月中旬から4月中旬。山腹を黄色く染めるミツマタの開花は季節限定の絶景だ。愛宕山のミツマタは、これから満開を迎える。

 また愛宕山を訪れるなら、あわせて写真映えする愛宕堂の石段と鳥居もおすすめだ。日常から離れた神秘的な雰囲気を満喫しよう。

●【MAP】龍蔵寺

●【MAP】愛宕堂