さまざまなアウトドア用品を手掛けるエバニューでは、山だけではなく日常でも使いやすいチェーンスパイクを発売している。それが「U.Lチェーンクリート」と「フルチェーンクリート」の2モデルだ。なかでも「U.Lチェーンクリート」は、“U.L”とついているだけあってコンパクトで軽い。ここでは、幅広く使えるこの軽量チェーンスパイクに焦点を当て細部までチェックしていきたい。

■アウトドアブランドが手掛ける汎用性の高いチェーンスパイク

アウトドアメーカーの製品とあって素材や使い勝手、耐久性の高さまで考えられている

 雪山登山などで使われている一般的なアイゼンは、10~12本の金属製の爪がつき、積雪や凍結した路面にしっかり噛んでスリップや転倒などを防止してくれる。これより爪が少ない軽アイゼンは、低山などの残雪やぬかるんだ道、夏場の雪渓などに向いている。

 より簡易的な軽アイゼンが、チェーンに短い爪が付いたタイプがチェーンスパイクで、山だけでなく日常生活でも使える汎用性の高さが魅力。「U.Lチェーンクリート」はそんなチェーンスパイクのひとつだが、アウトドアメーカーが手掛けたモデルとあって造りがしっかりしており、細部までこだわりが光る。

幅広いアウトドア用具を手掛けるエバニュー

 

■アップデートされた新しい「U.Lチェーンクリート」

持ち運びが便利なうえ、シューズに装着しても重さを感じず歩ける軽さ

 「U.Lチェーンクリート」は、これまでもエバニューからリリースされていたが、新たなモデルは金具やラバーを強化。ラバーとチェーンのジョイント部分には赤い輪っか状のパーツを取り付け、ラバーが切れにくくなるなど細部の造りがアップデートされている。

 また、爪先と踵に引っ掛けるラバーがチェーンで繋がり、3か所に爪が付いているシンプルなデザインで、くるっと丸めて小さく収納できる。

■ポケットに入るコンパクト&軽量設計

スマホより軽くポケットに入れて持ち運べるほどコンパクト

 SMサイズの「U.Lチェーンクリート」の重さをスケーラーで測ってみたところ67.5gほど。付属の収納ケースに入れても手の平サイズだ。チェーンスパイクを入れた状態で収納ケースのサイズを測ってみると、横幅10㎝、高さ9㎝ほどで、重さは87gとスマホより軽い。これならポケットにポイっと入れて持ち運べじゃまにもならない。出し入れしやすい場所に収納しておけば、低山の残雪やぬかるみなどチェーンスパイクが必要な場面になったらサッと取り出し、不要になったら脱いですぐしまえる。

■スニーカーなど幅広いシューズに着けられる

スニーカーにも簡単に装着できるので雪国観光などさまざまな場面で使える

 「U.Lチェーンクリート」の便利な点は、スニーカーなど普段履いているシューズにも装着できること。雪国の観光に出かけたときの街歩きや、都心部で雪が降ったときなど日常使いができるので、山に限らず幅広いシーンで活用できる。

 爪がついたほうを下にして、つま先とかかとにラバーを引っ掛ければ簡単に装着でき、手間もさほどかからない。爪先にひっかけるラバーは「EVERNEW」のロゴが入ったほうだ。

幅広いシーンで使える「U.Lチェーンクリート」

 

■よりグリップ力の高い「フルチェーンクリート」

新たなモデルは経年劣化でラバーが伸びないようにラバーを強化

 冒頭で触れた、もうひとつのチェーンスパイク「フルチェーンクリート」についても触れておきたい。こちらは輪のようになったラバーにチェーンを張り巡らし、「U.Lチェーンクリート」よりも爪の数が多いチェーンスパイク。より高いグリップ性を求めるならこちらのモデルがおすすめだ。

 「フルチェーンクリート」もスニーカーなど山靴以外のシューズにも装着が可能。また、従来品よりも強いラバーに変更するなどパーツのアップデートがされている。

新しくなった2種のチェーンスパイクの詳細はこちら