エバニューが取り扱う「CP」は、2000年に設立されたスイス発のウインタースポーツヘルメットブランド。スタイリッシュなバイザーヘルメットをリリースし、機能はもとよりファッション性も重視されているのが大きな魅力だ。この「CP」に独自開発の衝撃吸収システムを搭載したモデルが登場。保護性がアップしたその注目モデルの機能について掘り下げていこう。
■CP独自の「ODSA」システムとは?
近年のヘルメットは「MIPS」という、ヘルメット内にシートを挟んで衝撃を逃がすシステムが広まっているが、CPが採用しているのは「ODSA(全方向衝撃吸収システム)」というもの。「ODSA」は独自に開発したシステムで、ヘルメット内部の中央部分が3つのゲルパットで接続されたポリスチレン製のシェルになった構造だ。もともと医療用に開発されたゲル素材は衝突や転倒時の保護力が高く、その特性をヘルメットのプロテクト性能に活用しているというわけだ。
ゲルパッドの利点は熱さ寒さのなかでも伸縮性を発揮し、形状記憶力もあるため、衝撃を受けた後にも元の形状に戻る特徴がある。その結果、衝突による衝撃が吸収されて全方向に分散されるというシステムになっている。
■保護性がアップした新機種「CORAO+(コラオプラス)」
このODSAシステムをはじめて備えたのが「CORAO+(コラオプラス)」。もともとCPのヘルメットは被り心地のよいシェルデザインになっており、装着感が快適。また、バイザーレンズを採用することで圧倒的な視野の広さがある。「CORAO+」はこれらの性能に加え、「ODSA」システムにより保護力がアップしたハイエンドモデルだ。
同シリーズのフラッグシップモデルが、カーボンシェルと偏光/調光レンズを組み合わせた「CORAO+CARBON(コアオプラスカーボン)」。レッドとブルーの2色展開で、差し色だけでなくカーボンファイバーにもレッドやブルーが入っているなど細部までこだわったデザインだ。
ほかにも、「ODSA」システムを搭載した女性用モデルの「COYA+(コヤプラス)」が新機種としてリリースされている。
■バイザーヘルメットのメリットにも注目
CPのラインナップはバイザーヘルメットのみ。近年はヘルメットの着用率が上がり、バイザーヘルメットユーザーも見かける機会が多くなっている。バイザータイプのメリットはメガネを付けたままヘルメットを装着でき、空気の抜けもいいのでレンズが曇りにくいことだろう。
CPのバイザーレンズはサイドについたパーツを回すと簡単に取り外せ、ほかのレンズに交換ができる。また、パウダーなど雪が舞い上がるシーンであれば自前のゴーグルに付け替えて使用することも可能だ。
■パーツの豊富さも魅力
CPは交換用のバイザーレンズが豊富で、調光や偏光などさまざま天候に対応したレンズが用意されている。また、バイザーレンズのスポンジ部分が販売されており付け替えができるなど、アフターパーツが充実しているのはうれしいかぎりだ。
ほかにも、バイザーレンズ固定するビスや、クリップなどさまざまなパーツが用意されているのでヘルメットもバイザーレンズも一度買ったら長く使うことできる。
CPのバイザーヘルメットや交換レンズ、各種パーツはエバニューオンラインショップに載っているのでチェックしてみよう。