■冬~春にかけての北陸観光は美食と美酒に酔う
北陸の美食といえば、富山は氷見の寒ブリ、しろえび、ホタルイカ。石川は能登寒ぶり、能登かき、香箱ガニ。そして、福井は越前がに、若狭ぐじ などなど、有名な海の幸がいっぱいです。
また、前出の「カニに関する意識調査」によると「カニ」と聞いて思い浮かぶ都道府県についての質問には、半数以上が北海道と回答し1位なのですが、2位に福井県、3位に石川県、そして5位に富山県が入っています。そう、北陸は『カニ王国』とも言えるのです!
高級な “ブランド蟹” だけでも、富山には「高志の紅(あか)ガニ」と呼ばれる紅ズワイガニ。石川は、加能ガニの「輝(かがやき)」、香箱ガニの「輝姫(かがやきひめ)」。そして、福井には最高級ブランド「越前がに極(きわみ)」。と、まさに『カニ王国』の看板に偽りなし! な豪華ラインナップ。
「極」は、越前がにの中でも厳しい基準を満たしものだけで、全水揚げ量の内わずか0.02%(2022年度分)にしか与えられない超高級品なんだとか。
■北陸の魚が美味いのには理由(わけ)がある
富山湾は、地下水から富山湾に流れ込む水が海水と混ざり合い、プランクトンが豊富な豊かな水があり、また急に深くなる海底の地形により、標高差4,000mが生み出す豊富な魚種が生息するまさに“天然の生け簀”。また、能登半島周辺の海域は、変化に富んだ海底の地形により多種多様な生態系を作っています。そしてその漁場で、それぞれの魚介類に最適な漁法で水揚げすることにより魚を傷めないということだそうです。
また、漁場と漁港が近いので鮮度が高いということです。富山弁で「新鮮な」ということを表す「きときと」という言葉があるそうですが、まさに「きときとな魚」の宝庫なんですね。