■自分好みの温度と湿度を探る旅へ
ドライサウナは「発汗による健康作用を目的」とする場合が多いが、フィンランド式サウナは「リラックス」を目的としているように思う。そうなってくると、自分が最も心地いいと感じる温度と湿度のバランスを追求したくなってくるもの。テントサウナのいいところは、他の人を気にせず、自分が気持ちいいと感じる状態に自分でセッティングできることにある。
最近では、テントサウナにも「スチームジェネレーター」という蒸気発生装置を設置できるようになり、さらなる高湿度を設定することができるようになってきた。現時点での僕のお気に入りは、温度75℃/湿度70%という低温・超高湿度設定。蒸気の発生口にはブレンドした薬草を設置して薬草蒸しにし、時折ロウリュで温度と湿度を上げて楽しむスタイルである。外気温が下がって温度が上がりづらいこれからの季節には、最高最適な楽しみ方だ。
サウナが苦手だという人、または温度に踊らされてしまっている人、ぜひ今一度“湿度”に注目して新たな扉を開けてみてほしい。
サウナはただ熱さを求めるものではなく、また我慢するものでもなく、ひたすら自分が心地いいと思える時間を楽しむためのものだ。特に寒くなってくるこれからの季節、低温高湿度のサウナでじっくり芯から体を温めてみてはどうだろうか?