まだまだ人気の衰えない「キャンプブーム」。キャンプ場や河川敷などは、たくさんのキャンパーで賑わいをみせている。家族でゆったり楽しんだり、友達とにぎやかに過ごしたり、最小限の装備で過ごしたりするなどスタイルはさまざまだ。
その中でも、筆者のお気に入りは「ソロキャンプ」だ。自分の時間を存分に味わえ、非日常の世界で自然をゆっくり堪能できる点に魅力を感じてきた。しかし、ソロキャンプに挑戦したいと思っていても、初めてでは技術面に「不安」があったり、防犯面などで「怖い」と感じたりする人も多いのではないだろうか。特に女性であればなおさらだ。
4年間ソロキャンプを続けてきた女性キャンパーの筆者が、1人でキャンプをする際に気をつけていることを紹介する。女性はもちろん、ソロキャンプ未経験の男性にも「防犯術」として参考にしてもらえればうれしい。
■ソロキャンプの「防犯術」5選
⚫︎就寝時は南京錠で施錠を
キャンプで寝泊りするテントには鍵が付いておらず、入ろうと思えば誰でも中に入ることができる。1人で就寝しているときに、別のキャンパーが間違って入ってきたり、酔っ払った人が故意に入ってくるというリスクもある。そうした侵入者への対策には、事前に南京錠などで鍵をしておくことをおすすめする。南京錠はダイソーなどの100円ショップでも販売しており、手軽に購入できる。
貴重品や大切なギアを盗まれないためにも、就寝時だけでなくテントを離れる際には鍵をしておくと安心だ。手間が掛かるが、安全のためにも筆者はこまめに鍵を掛けることにしている。
⚫︎管理人がいる有料キャンプ場を選ぶ
河川敷や公園など「野営」で行うワイルドなスタイルが玄人に人気が高いのも事実。また、無料で使えるキャンプ場に魅力を感じるのは当然だ。しかしソロの女性や初心者には、管理人がいる「有料キャンプ場」をおすすめする。キャンプ場によって金額に差はあるが、1泊2000〜5000円程度でキャンプを楽しむことができる。
金銭面での負担はあるものの、管理人がいると緊急時など何かあった時に対応してくれるため、安心感がある。ギアのレンタルを行っている施設も多く、不具合や故障時にも役に立つ。キャンプサイトによっては、24時間管理人が常駐している施設もあり、深夜のトラブルの際にも助けを求められるので安心だ。
⚫︎防犯ブザーや笛を携帯する
楽しいキャンプで犯罪に巻き込まれることは考えたくないが、万が一のときのために、防犯ブザーや笛を携帯しておくとよい。防犯ブザーは電池切れの心配があるため、筆者は小型の笛を常に携帯している。就寝時は枕元に置いておき、何かあればすぐに鳴らすことができるようにしている。
笛や防犯ブザーは100円ショップなどでも購入できるため、準備をしておくと心強いだろう。
⚫︎就寝時靴はテントの中に入れておく
防犯対策として、意外と重要な点が靴だ。テントの外に置かれた靴の数やデザインとサイズで、どんな人が何人泊まっているのか、外から一目でわかってしまう。
女性のソロキャンパーと知ったうえで、別のキャンパーから「執拗に話しかけられた」「トイレに行く際に後をつけられた」というケースを耳にしたことがある。自らの身を守るためにも、就寝時には靴をテントの中に入れておこう。
⚫︎フリーサイトでは女性がいるテントの横を選ぶ
ソロの女性キャンパーがフリーサイトでキャンプをする際、テントを立てる位置に気をつけてほしい。筆者は女性キャンパーがいる横、もしくはファミリーキャンプの横にテントを立てるようにしている。女性が横にいるだけで、安心感が全く違うと感じている。
■安心して楽しむために万全の備えを
ソロキャンプは、家族や友達とのキャンプとは違う特別な魅力がある。自分の時間を存分に満喫でき、自然の中で非日常感をゆっくりと味わえるからだ。安心して過ごすために、自分の身を守る備えをしっかりしておくことが大切だ。