寒い時期のキャンプの楽しみといえば焚き火。暖を取ったり料理をしたり、炎を眺めてぼんやりしながら寒空の下で囲む炎は最高だ。しかし、焚き火は火を扱うため要注意。少しの油断が大きな事故になってしまう可能性がある。

焚き火の火の粉が飛んで服に穴を開けた跡(撮影:村澤彩代)

 火の粉が飛んで着衣に穴が開くだけならまだしも、着火して大惨事になることも。事故を未然に防ぐ対策と、着衣に着火してしまった際の対処法を紹介する。

■着衣着火って何?

 着衣着火とは、文字通り着ている服に火がつくこと。普段も起こりうる着衣着火だが、アウトドアシーンでは火を扱うことが多く、焚き火などは風の影響で離れた場所にいても火の粉が飛んでくる可能性がある。

 事実、焚き火中の着衣着火で亡くなった人は平成27年から令和元年までの5年間で92人いる。火の粉だからと甘くみていると、大変なことになってしまうので注意が必要だ。

■火に強いとされる「綿(コットン)」は燃えやすい

綿素材だから穴が開かないのは大間違い(撮影:村澤彩代)

 一般的に燃えにくいとされている綿(コットン)。アウトドアでも綿素材は安心と言われることが多いものの、本来は起毛している素材のため空気を含みやすく燃えやすい性質がある。

綿素材は、ランタンの芯にも使われている(撮影:村澤彩代)

 実際に火打石のチャークロスやランタンの芯にも使われており、燃焼しやすく消化しにくい。けば立ちを無くし、密に仕上げた厚いコットンを使用しているものを焚き火用として販売していることもあり、「綿=燃えにくい」と勘違いすることも多いようだ。

 化学繊維のように一気に燃え広がることはないが、綿だから安心という考えはやめておこう。