10月に入り、あれほど暑かった夏が嘘のように涼しくなっていますね。

 大手旅行サイト「じゃらんnet」の【全国のおすすめ紅葉スポットランキング】で、2020年以来、3年連続日本一に選ばれたことから人気急上昇なのが、信州伊那谷、長野県箕輪町(みのわまち)にある「箕輪ダム」、通称「もみじ湖」です。

 例年紅葉が見頃になる時期は、10月下旬~11月上旬です。「もみじ湖紅葉祭り」が開催され、地元の農産物などが並ぶマルシェなどが開催されます(箕輪町「もみじ竹の尾広場」周辺)。

※ 11月1日〜11月8日の午前7時〜午後5時はマイカー規制が実施され、シャトルバスが運行予定。期間中は観光案内所が設置され、Wi-Fiも利用可能(一帯は圏外)。

まるで“もみじ坂”。期間中ライトアップもされる一番の人気スポット「もみじのトンネル」

 まだ見頃には早いのですが、猛暑の夏、渇水の影響による木々の具合が気になって様子を見に行ってきました。モミジの葉は生き生きとしており、木も元気そうでホッとしました。

 最近まで暑さを引き摺っていたこともあり、紅葉は全く進んでいないと思っていたのですが、このところの冷え込みのせいでしょうか、意外と木によっては色づき始めているものもありました。一帯は谷になっていますので、標高の高い低い以外の要因もあるようで、日当たりや冷気の溜まり方で紅葉のタイミングは少しずつ違うようです。

 確かにまだ時期尚早ではありますが、当然まだマイカー規制も始まっていません。おかげで人影もまばら(ほぼいませんでした)で思うように自由に歩き回ることができました。

秋の光は昼間でも低く、谷間に差し込んだわずかな光が明暗のコントラストを見せてくれます

 紅葉ばかりが取り沙汰されるモミジですが、緑の葉でも秋の低い陽射しに輝いて美しいです。徐々に色づいていく様子を見るのも、移り変わる季節を感じることができますね。そんな中を散策するのも乙なものでした。

 地域、地元を挙げて大いに盛り上がる「もみじ湖」の紅葉の季節。今月21日から始まる「もみじ湖紅葉祭り」に向けて、ちょうど草刈りが始まっていました。今後の冷え込み次第ですが、現状だと見頃は例年よりやや遅くなりそうとのことです。整備されて快適な“紅葉狩り”ができることに感謝しつつ、真っ赤に彩られた景色が今から楽しみです。

きらめく湖面に映えるモミジの様子