■地図やGPSで現在地をこまめに確認しない
秋の登山は、夏と比べて道迷いのリスクが高まる。なぜなら、秋は落ち葉が登山道を隠してしまうからだ。不明瞭な道の中ではふいに登山道を外れ、あらぬ方向へと進んでしまう可能性がある。
そうした道迷いを防ぐためには、地図やGPSで現在地をこまめに確認するのが大切だ。道を間違ってしまったとき、すぐに気づければ登山道へは戻りやすい。その一方、道間違いに気づくまでに時間が経ってしまうと、引き返すのが難しくなる。登山道を外れすぎていると、もと来た道が分からなってしまう。また、心理的に戻るのが面倒と感じ、引き返さず突き進んでしまうこともある。その結果、道迷い遭難を引き起こしてしまうのだ。道迷い遭難を防ぐために、地図やGPSで現在地をこまめに確認しよう。
道迷いに加えて、転倒にも注意したい。落ち葉により木の根や浮石が隠れ、転びやすくなるからだ。足元に注意し、登山道を慎重に歩こう。
■秋登山のリスクを把握して登山を安全に楽しもう
秋の登山に潜むリスクと対策について解説した。秋は肌寒くなり、さらに転倒や道迷いのリスクが高まる。これらの対策として、防寒着を複数持ったり、地図やGPSで現在地をこまめに確認したりしよう。さらに、夏にも増して早出早着を心がけ、日没まで安全に下山できるようにするのが大事だ。秋の登山のリスクに備え、山の素敵な紅葉景色を見にいこう。