■おすすめ防犯グッズその6 スーツケースベルト 無地(110円)

 ベルトをすることで、わかりやすく防犯意識をアピールできる。犯人にとってはベルトを外して中身を盗むのは面倒なため、狙われづらくなる。

スーツケースベルトを外すひと手間が防犯につながる(撮影:佐野葉月)

■おすすめ防犯グッズその7 ネームタグ(110円)

 どの空港でも起こりうる、スーツケースの取り間違いを予防する。似たようなスーツケースは多く、自分が間違えなくても他人が間違える可能性もあるため、1つつけておくことをおすすめする。

裏面には名前を書ける(撮影:佐野葉月)

 上記7点の防犯グッズを紹介したが、一番の安全対策は、常に意識すること、油断しないこと。どれだけ防犯対策をしても、自分自身の気持ちが浮ついていてはすぐに狙われてしまう。

 「大抵の国は日本より治安がよくない」ということを心に留め、「夜はむやみに出歩かない」、「必ずカバンは体の前に持ち、肌から離さない」、「お金を持っている振る舞いや格好を避ける」という基本的なことを徹底したい。

カンボジアにて。朝焼けに染まる美しいアンコールワット(撮影:佐野葉月)

 今回紹介したのは100均の防犯グッズで、高価なトラベルグッズと比べるとやはり防犯力は劣る。しかし、簡易的ではあるが、防犯意識をアピールでき、面倒だと思わせるだけでも防犯効果は高い。

 筆者はこれまで20回ほど海外を訪れたが、先述のネパールの事件を反省に、その後は一度もトラブルに遭ったことはない。

まるで童話の世界! 青と白の幻想的なコントラストについシャッターを向けたくなる、モロッコ・シャウエンの街(撮影:佐野葉月)
広大なサファリを駆け巡る。マラウイにて(撮影:佐野葉月)

 旅は、心躍る楽しい非日常を味わえるものであり、何度行っても病みつきになる。ただ、ひとたびトラブルに遭ってしまうとその思い出も台無し。だからこそ、心と体の安全にはいつも以上に気を配り、「最高に楽しかった!」と満足して旅を終えられるように念入りに準備してほしい。