■リユース商品の賢い選び方

 どのような商品が狙い目か、リユース商品購入は確かな目利きが必要である。そのなかでも、比較的知識を必要としない商品選びの際の着眼点を紹介する。

●狙い目は未使用品

見た目は新品同様でも、ポールが曲がっていることで価格が下がっている商品もある(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 狙い目は新品同様、未使用品と記載されている商品。全く使用されていないとしても、一度、人の手に渡った時点でリユース商品となるため、新品と性能は変わりないにも関わらず、価格は新品の5~20%ほどになる場合も多く、安価に手に入る。

 また、純正ペグのないものやグランドシート付きのものもおすすめだ。キャンプに慣れてくると、より強度の高いペグを求め別に購入することが多いため、純正ペグが不足していることで割安になっているものもおすすめ。

 また、リユース店側からすると単体で販売するより、テントとセットで販売するほうが売れやすいのがテント本体の下に敷く「グランドシート」。なかには、グランドシートの価格を上乗せせずにテント本体価格で販売することもあるので、購入時はチェックしよう。

●通常使用ができる程度の商品を選ぶ

リユース商品であれば、小さな穴や擦れ程度は気にせず、通常使用できるものを選択しよう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ポールの曲がりや、焚き火などの火の粉で空いた目立たない小さな穴など、使用に支障のないダメージで、自分にとって必要最低限の機能を満たしている商品であれば買いと言えるが、注意したいのは加水分解だ。

 水分が付着したまま、または生地に水分を多く含んだまま放置すると加水分解が起こる。加水分解すると、テントの生地がナイロンやポリエステルの場合、生地として使えなくなってしまう。 

 販売している場所によって表現はさまざまだが、「内側がベタベタしている」「ベタつきあり」などの商品は加水分解している可能性が高い。加水分解は補修できないため、購入後の使用期間は短時間になる場合もあることを理解し購入する必要がある。

■リユース商品はどこから購入するのがベストなのか

 リユース商品の購入ルートはリアル店舗以外にも、オンラインリユースショップ、フリマアプリなどがある。フリマアプリでは個人間での取引で折り合えば非常に安く購入できるが、注意点は状態の捉え方に個人差がある点。美品と表記されている商品でも、購入してみると思ったより使用感のあることもある。商品の保証もされにくいため、心配であれば実際に見て、手に取って確認できる、店舗型リユースショップでの購入をオススメする。

■リユース商品を上手にいかして、手軽にキャンプをはじめよう

 専門店も、掘り出し物も、見つける楽しさがある。これからキャンプをはじめたいと考えている人は、ぜひ一度リユースショップに足を運んでほしい。きっと思っている以上に安価でよい状態のキャンプアイテムに出会えるに違いない。