■竜門山避難小屋へ宿泊

竜門山避難小屋(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)
竜門山避難小屋1階(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 竜門山避難小屋に着いたのは午後4時頃だ。小屋は2階建てで、収容人数は約50人。小屋内はキレイで、トイレや水場があって快適。この小屋に宿泊したのは、筆者と3人パーティの2組のみ。小人数だったので、小屋内では広々と過ごせた。 

竜門避難小屋から見るご来光と雲海(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 翌日朝4時頃に目を覚まし外へ出ると、目の前の光景に思わず感嘆した。眼下には見渡す限りの雲海と、日の出とともに朱に染まる空が見られた。ご来光の瞬間を眺め、最高の1日の始まりを迎えた。

■2日目:竜門山避難小屋~大朝日岳

竜門山付近から眺める大朝日岳(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 朝の5時過ぎ、日の出とともに稜線沿いを歩き始める。竜門山避難小屋から大朝日岳までは起伏があるので楽な道のりではない。しかし、月山や鳥海山が望める好展望のなかでの稜線歩きだ。

西朝日岳から眺める大朝日岳。キレイな三角錐の形をしている(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 歩き始めて約1時間、西朝日岳に着くと、山頂の展望は全方位に開けていた。とくに大朝日岳の山容が美しく、三角錐の整った形をしているのが印象的だ。

大朝日岳山頂。南西には飯豊連峰が望める(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 さらに2時間ほど歩き、中岳を経由して大朝日岳山頂避難小屋に着く。山頂まではあと約15分だ。小屋に荷物を置いて、水や防寒着などの最低限の荷物だけを持って登る。山頂には大パノラマが広がっており、方位盤にて各方面の展望がわかる。

 北方には月山や鳥海山、東方には蔵王連峰、南方には磐梯山や吾妻連峰、南西には飯豊連峰が望める。まさに東北の名峰がズラリと見渡せ、言葉では表現しきれないほどの絶景だった。