岩手山(いわてさん)は岩手県最高峰の山であり、日本百名山の一つに選ばれている。岩手山の魅力は、山頂からの絶景と迫力満点のお鉢めぐりだ。

 また、夏季には高山植物の女王と称される「コマクサ」が一面に咲き乱れ、荒涼とした地に美しい彩りを添えている。今回は、昨夏岩手山に登山した様子をレポートする。登山コースの詳細や見どころをまとめたので、参考にしてほしい。

■南部片富士とも呼ばれる「岩手山」

岩手山の山容(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 岩手山は富士山のような美しい山容から「南部片富士(なんぶかたふじ)」とも呼ばれる。南部は地名のことで、青森県南部や岩手県北部・中部を指す。また、岩手山の山容の片側が削げているように見えることから、片富士という名がついている。

 岩手山9合目の不動平と山頂の植生は「岩手高山植物帯」として国の特別天然記念物に指定されている。不動平はハイマツ帯に数多くの高山植物が見られるのに対し、山頂は砂礫帯のため限られた高山植物しか生息できない。その植生の違いを観察するのも面白いだろう。

山名:岩手山
場所:岩手県八幡平市(はちまんたいし)・滝沢市(たきざわし)・雫石町(しずくいしちょう)
標高:2,038m