■あまり語られない汚物タンクの処理
車にトイレが設置されている場合は、その処理もしなくてはならない。
キャンピングカーで一般的に使われているのがカセットタイプのトイレだ。使用前に専用の薬剤を入れたり、使用後の汚物の処理や洗浄などとメンテナンスが少し大変で、抵抗がある人もいるかもしれない。
キラキラした投稿メインのSNSではなかなか見ることがないリアルなキャンピングカーでの日常の一部だ。
■天候に左右されやすい
車中泊は自然との距離が近い分、気温、天候の影響を受けやすい。
夏場は車内が蒸し暑くなり、冬場は車の中でも温度はとても低くなる。季節ごとにしっかりと気温対策をしないと大変なことになる。
晴れていれば問題ないが、梅雨の時期で何日も雨が続いたり、台風や雪など天候悪化で身の危険が及ぶ場合もある。
自分のいる地域の天気予報やニュースを常にチェックし、状況に合わせて対応する必要がある。
■楽しいだけじゃないリアルな車中泊生活
いかがだっただろうか? 車中泊生活でのリアルな場面をいくつか紹介した。
もちろん魅力的で楽しい瞬間も多いのがバンライフだ。自由度が高く、時間や場所にとらわれずに旅ができ、海辺でゆっくり夕陽を見たり、山の自然の中で小鳥の声を聴きながら仕事したりと、普通の旅ではなかなかできない体験が味わえる。
だが、SNSなどで見るキラキラした世界を想像し、車中泊を始めると、とんでもない落とし穴とギャップに驚くかもしれない。
これからもどんどん人気急上昇のバンライフ。自由でおしゃれなライフスタイルのイメージだけにとらわれず、メリット、デメリットをしっかり見極めて、後悔のないように始めるのが大事だ。