周囲を見回すと、夏は半袖Tシャツで山に登っている人が多い。

 筆者は長袖ハーフジップシャツをオールシーズン愛用しているが、アウトドア専門店では欲しいデザインの半袖Tシャツはたくさん売っているが、長袖ハーフジップシャツは取り扱い数が少ない。

 ネットではカラフルな商品もいろいろあるが、実店舗ではよほど人気がないのだろうか。

 実は「ハーフジップ」はカジュアルファッションの世界では、90年代のリバイバルとして脚光を浴びている。

 アウトドアショップでもおすすめアイテムとして、積極的に売り出して欲しいものだが、登山ウェアはトレンドはもちろん機能性も重要ということなのだろう。

 今回は長袖ハーフジップシャツを10年以上愛用している筆者が、なぜ長袖ハーフジップシャツを選んでいるのか、機能性の面からその魅力を紹介したい。

■1つ目の理由:温度調節機能に優れ、快適

4月下旬の山頂での1枚。登ってきた直後のため、ファスナーは全開 (撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)
7月の尾瀬ヶ原にて。真夏であるが、標高が高いうえに、平坦な木道歩きなので、ファスナーを上まで上げている (撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 ハーフジップシャツ最大の特徴は、ファスナーを上まで上げると暖かく、下まで下げると涼しい点。筆者は夏でも冬でも、登りで暑くなるとファスナーを下まで下げている。

 そして、稜線歩きや頂上での食事タイム、下りなどで涼しくなるとファスナーを途中まで上げる。さらに暖かくしたいときはファスナーを一番上まで上げる。ファスナー調整で不足する場合は、レイヤリングで調節という流れだ。

 登り始めると暑くなり、稜線に出れば涼しくなる。衣服のこまめな調節が必要とわかっていても、「バックパックを下ろして、アウターを 脱ぐのは面倒だな」とか、「同行者に止まってもらうのは申し訳ない」と考え、我慢した経験がある方も多いのではないだろうか。

 レイヤリングでの温度調整に加えて、ファスナーの上げ下げでも微調節ができるのが役に立っている。いちいちバックパックを下ろさなくても、歩きながらでも調節できるのがうれしい。

 たかが首元だが、開け閉めでずいぶん体感温度は変わる。

 ただし、筆者は雪山には登らないので、「冬」といっても積雪地域の山ではないので注意してほしい。