連休明けの5月、6月は登る山選びが非常に難しい時期です。標高が低過ぎると真夏のような暑さに見舞われることもあるし、逆に標高が高過ぎると雪が残っていたり、まだ緑が芽吹いておらず風景が寒々しかったり……。

 そこで、連休明けから6月にかけて、ちょうど登り頃、見頃を迎える山を紹介します。

■湯の丸高原は通称「花高原」

ビジターセンターで配布されているパンフレットをひと目見ただけでも、花の豊富さがわかる

 この時期におすすめしたいのは、浅間連峰の西側に位置する湯の丸高原にそびえる「湯ノ丸山」です。

 山頂からはアルプスや八ヶ岳連峰、富士山に浅間山まで360度の大パノラマが見られるだけでなく、低山の植物から鉱山の植物まで約1150種もの植物が混生している「植物の宝庫」としても知られています。

■湯ノ丸山往復は約4時間コース

わからないことはビジターセンターへ。水曜休館

 山頂往復コースは、休憩を挟みながらのんびり歩くと約4〜5時間ほど。難しい箇所や危険な箇所はないので、ビギナーでも安心して歩くことができるでしょう。

 スタートは湯の丸高原ビジターセンターがある地蔵峠から。ここの標高が1,730mもあるので、山頂までの標高差はわずか370mほどしかありません。無理なく山頂の絶景に辿り着けることも、おすすめしたい理由の一つです。

カラマツの新芽の緑が森を染める。紅葉の時期もおすすめ

 周辺は駐車場やトイレ、さらには日帰り温泉が利用できるホテルもあって、なにかと便利。ビジターセンターに立ち寄れば、今見頃の花を自然解説員の方が丁寧に紹介してくれます。

 定期バスが廃止になってしまったため、アクセスはマイカーか最寄り駅からタクシーを使わなければならないことが唯一難点でしょうが、そのぶん、空いているとも言えます。

珍しいカラマツの雌花

 地蔵峠からスキー場のリフト山頂まで30分ほど登ると、その先は気持ちのいい森歩きが30分ほど続きます。この時期はカラマツが芽吹き始める頃で、オオカメノキの花なども見頃を迎えます。珍しいカラマツの花を探してみるのも一興です。