標高の高い山頂を目指すというわけではなく、時間をかけてゆっくりと自然に親しむように歩くのがロングトレイルの楽しさ。山形県を中心に、そのロングトレイルの整備を行っている特定非営利活動法人「YLTクラブ」が5月24日(土)、25日(日)の2日間にわたって「2025白鷹丘陵トレイル キックオフイベント」を開催。
初めてトレイルを歩く方にも安心なコースや、全コースを歩くコースなども用意され、ロングトレイルに必要なギアのブースや大きなキャンプファイヤーを囲むパーティなども予定されている。
■世界のトレイルを歩いたプロハイカーを中心にロングトレイルの整備、楽しさを伝える「YLTクラブ」

蔵王、月山など代表される自然豊かな山形県。その自然に触れることで興味をもち、その興味が自然保護へとつながっていく。トレイルを歩くことで、自然と共につくられてきた地域の文化や歴史にも触れ、その重要性を知り、この豊かな自然を100年後も同じ景色で次世代と共有したいという思いで、活動するのがYLTクラブ。

その代表をつとめるのが斉藤正史氏。日本のロングトレイルの第一人者でもある故加藤則芳氏からバックパックを引き継ぎ、プロハイカーへと転身。アメリカ3大ロングトレイル踏破という偉業を成し遂げ、地元でもある山形県で2012年、トレイル整備をスタートさせた。2023年には初心者でも楽しめる白鷹丘陵トレイルをオープン。アウトドア全般で幅広く活動するプロハイカーだ。
■トレイルコースもいろいろ パーティも楽しいキックオフイベント

そんなYLTクラブが開催する「白鷹丘陵トレイル キックオフイベント」。トレイルコースは上級者、中級者、初心者用と様々。山登りは自信ないけど、自然の中をゆっくりと歩きたい。そんな方にはトレイルを歩くという新しい楽しみに出会えるのではないだろうか。
ほかにもイベントブースやキャンプ形式のパーティではいろいろなギアが当たるゲームも企画されているという。


雪解けも進み、新緑が美しいこの季節。せっかくの機会だから、自然の中をゆっくりと歩いてみてはいかがだろうか。今あるこの豊かな自然を守っていくにはどうしたらいいか。それを見つめ直すきっかけにもなるのでは。