■3. 1時間以上歩き続ける

子どもの体調をこまめに気づかいながら歩こう(撮影:田芝也友)

 子どもは大人に比べて歩幅も狭く、予想以上に体力を消耗していることが多い。普段元気に走り回っていたとしても、親が気づかないうちに子どもは体力の限界まで歩き続けるものだ。子どものペースに合わせて、体調をみるためにも、15分間隔でこまめな休憩を挟みつつ歩こう。

 このとき忘れてはいけないのが、水分とエネルギーの十分な補給だ。塩分や糖分が摂取できるすぐに食べられるものを多めに準備しておくことが重要だ。

■4. 歩けなくなったときに抱っこをする

怪我を含む最悪の事態を想定して準備をしておくことが大切(撮影:田芝也友)

 子どもが疲れて歩けなくなったとき、同行者がいればリュックは預けて、子どもをおんぶするようにしよう。その際、おんぶ紐があると両手も空き、もしもの時に対応しやすい。リュックを背負ったまま子どもを抱きかかえて歩くのは、足元が見えなくなるので大変危険だ。

 登山用ベビーキャリア(子どもを背負うことのできるリュック)があれば、メーカーによっては20kgの荷重まで対応しているものもあるので、準備しておくと安心。

■まとめ 〜子どもの体力に合わせることが大切〜

子どもに楽しんでもらうことを第一に考えて計画を立てよう(撮影:田芝也友)

 コース選びは子どもの体力に合わせ、できれば親が歩いたことのある道を選ぼう。

 私が5歳児を初めてハイキングに連れて行ったのは、上り2時間程度のハイキングコースで、なおかつ中間地点と頂上に下山用のロープウェイがある布引きハーブ園であった。

 まずは簡単なルート、軽登山で楽しみを感じてもらい、徐々に歩行時間を延ばしていくといいだろう。

■MAP 下山にロープウェイ利用もできる「神戸布引ハーブ園」