■車中泊をスタートさせる前に揃えるべきものとは

 車で移動して寝泊まりをする「車中泊」。旅の新しいスタイルとして人気を集めている。中には、車で旅をしながら生活をする「VANLIFE(バンライフ)」と呼ばれるライフスタイルも注目されており、車中泊をする人は今後ますます増えていくだろう。

 そんな車中泊をやってみたいけれど、どんなものが必要かわからない方も多いのでは? 今回は車中泊歴3年、家族で年に4~5回の車中泊をしている筆者が、自身の経験からまずはじめに揃えておきたいアイテムを5つピックアップしてみた。車中泊デビューを考えている人は、ぜひ参考にしてもらいたい。

車中泊で快適に過ごすためには、どのアイテムを揃えるのかが重要(撮影:田奈 真知)

■車中泊デビューのマストアイテム5選

 今回紹介する5つのアイテムは、どれも筆者が失敗から学んで取り入れたものばかり。当時のエピソードも交え、おすすめポイントを解説する。

●その1 マット

お手頃で設営が簡単な折り畳み式マット(撮影:田奈 真知)
クッション性の高いエア式インフレ―ダブルマット(撮影:田奈 真知)

 意外と人間の体はちょっとした凸凹に敏感で、キャンプなどでテント下の石や、ちょっとした傾斜が気になったことはないだろうか?

 車中泊も同様で、筆者は背もたれと座面の間のすき間が気になり眠れないことがあった。車中泊ではシートをリクライニングして、いかにフラットにできるかがポイントとなるが、筆者が取り入れたマット2種類を紹介しよう。

折り畳み式マット:やわらかい素材でできており安価。100円ショップで500円程度で手に入れることができる。設営・撤収も楽なため、初めての車中泊におすすめだ。完全にフラットにはならないため、シートの間に入れる用のクッションなどと組み合わせ、凹凸をなくしたうえで使用するとより効果的だ。

エア式インフレ―ダブルマット:中に空気が入り膨らむマット。クッション性が高く、車内の凹凸も気にならないで快適に眠れる。車幅とジャストサイズのものを選べば、すき間風を防いでくれるので、寒さ対策にも有効。撤収時は空気を抜いて畳まなければならず少し大変な作業となる。   

●その2 カーシェード

さまざまな役割を持つカーシェード(撮影:田奈 真知)

 窓に貼り付けて使用するカーシェードは車内のプライバシーを保つ役割以外にも、遮光効果、窓からの外気を防ぐ効果などさまざまな役割をもつ。

 筆者は最初は100円ショップで購入した安価な車内カーテンを使用していたが、夜は窓からの冷気で車内が冷え、朝は朝日がまぶしい経験をしたため、カーシェードを購入した。

 車種によっては専用のものが売っており、筆者はセレナc26で5000~9000円程度だった。「車種 カーシェード」で検索するといろいろ出てくるので、探してみてほしい。

 カーシェードを導入し、まぶしさで起きることもなくなり、寒さも和らいだように思う。また、外から車内の様子が見えてしまうと犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、防犯のためにも車中泊をするならカーシェードは必須と考えよう。