大阪のシンボルといえば通天閣。ディープゾーン「新世界」に位置するというナイスなロケーションにあり、これ以上はない映えスポットである。コロナ禍ではこのライトアップで警戒基準「大阪モデル」を府民にお知らせしていた。赤色は警戒レベル、黄色は注意喚起レベル、緑色は基準内。これが何度も赤く点滅し、私も恐れおののいたものである。

「明けない夜はない」「マスクの下は笑顔で!」というスローガンも眩しい

 避雷針を含めた高さは108m。公式キャラクターはビリケンさん。現在の通天閣は二代目で、設計者は東京タワーなどを手がけた内藤多仲氏。施工会社は奥村組なのだそうだ。

 とりあえず一気に通天閣マメ知識を書いてみたが、今回の目的地は通天閣ではない。もう少し先にある、「新世界神社」である。

 ということで、通天閣はOsaka Metro 堺筋線 恵美須町駅3番出口が一番近いのだが、私はあえてJR新今宮駅に降り立った。「永遠に更地のままなのでは」と思っていた駅前の広い空き地にできたウワサの星野リゾートホテル「OMO7大阪」。2022年にオープンした!

OMO7大阪。奥に小さく見えるのが通天閣

 そこからエッチラオッチラと歩いてジャンジャン横丁へ。観光客で溢れかえっていた。

ジャンジャン横丁の看板はとてもモダンだ

  「一人で行ってはいけない」などと言われていた時代もあった新世界だが、今や串カツテーマパーク。街は変わるのね――。そう遠い目になった途端、手の先まで赤い「超」がつく酔いどれシニアとすれ違う。飲み過ぎたら人は千鳥足にならない。飛んだり跳ねたりを繰り返すのだと知った。

 いやいや、今回は新今宮ルポではない。「新世界神社」なのである! 新世界神社には石でできた珍しいおみくじがあるそうで、それを目的にきたのだ。