■デコメスティンのメリット

朝日で輝くデコメスティン(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

●好きなブランドをデコれる

 転写ステッカーがあれば、好きなブランドやロゴでデコレーションできる。スペースがあれば、複数枚貼ることも可能で、自分だけのオリジナルメスティンが楽しめる。

●火器類の使用ができる

 磨いてツヤのあるところとないところで絵柄を作り、研磨が終わればステッカーをはがすため、火器類も安全に使用できる。メスティンの蓋をフライパン代わりに使用しても問題ないので安心だ。

■デコメスティンのデメリット

●ステッカーの再利用ができない

 ピカールで磨いた後に転写ステッカーを剥がす必要があり、シールは再利用できない。サイズにもよるが転写ステッカーは比較的値段が高いため、きれいに貼り損なうリスクもあり、慎重に作業したいポイントだ。

●再度磨くとデコレーションが消えてしまう

 今回のデコレーションは、ステッカー部分以外を鏡面仕上げにしたことで、光沢の差がハッキリと浮かび上がり完成する。すでにステッカーを剥がした状態で再度磨くと、光沢の差がなくなりデコレーションが消えてしまうため注意したい。

■映え度がアップした自分だけのメスティン

 今回はトランギア製のメスティンを活用した「デコメスティン」を作る方法を紹介した。知名度があり、使用率も高いメスティンはシンプルなデザインが魅力の一つだが、人と被るのが難点。

 自ら磨き、手間をかけたギアには愛着が湧く。お気に入りのブランドでデコレーションしたギアを使用すると満足度も高いだろう。

 誰とも被らないオリジナル性に浸るのは「自己満」かもしれない。ただ、その「自己満」こそキャンプの醍醐味であり、よりアウトドアを楽しむきっかけになるはずだ。

 なお、現在人気のダイソー製のメスティンも同じアルミ製ではあるが、磨いてもツヤの濃淡で絵柄を作ることができないため、デコメスティンの作成は断念した。今後デコメスティンに挑戦しようと考えている人は要注意。

 また、デコメスティンを制作する際はあくまでも全て「自己責任」にて行なっていただきたい。

■デコメスティンに最適なおすすめメスティン

●trangia(トランギア) メスティン レッドハンドル(TR-310) 

価格/2626円(税込)
カラー/レッド(ハンドル)
サイズ/17×9.5×6.2cm

 取手付きアルミ製飯ごう(メスティン レッドハンドル)。飯ごう以外にも鍋やフライパン、蒸し器としても活用できる。熱伝導率の高いアルミ製のため、アルコールバーナーで調理も可能。

 

※この記事の情報は2023年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。