■「火山ガス発生地帯」に行ってはいけない

蔵王山(山形・宮城県)の火口付近。火山ガス注意の看板が立てられている(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 日本の山は活火山が多く、中には常に火山ガスが発生しているポイントもある。とくに、火口付近や火山ガス注意の看板が立てられている場所は注意ポイントだ。登山道であっても、風向きによって火山ガスが流れてくる場合があるので、火山ガス発生地帯では長居をしないほうがよい。湿ったタオルを口に当て、サッと通り過ぎるようにしよう。また、登山する際は活火山の情報を調べておくことも大切だ。

参考URL:https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/map_0.html

■「沢道」に行ってはいけない

蔵王山(山形・宮城県)中腹にある沢筋(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 沢登りをする人は別だが、沢道は危険個所が多いので避けたほうがよい。というのも、濡れた岩は滑りやすく、バランスを崩して転倒しやすい。しかし、登山コースによっては、沢を渡る徒渉ポイントが含まれている場合があるだろう。徒渉があるときは、転倒しないよう慎重に歩こう。また、雨天時や雪解け時期には沢が増水していることもあるので、注意が必要だ。

 余談になるが、登山で遭難した際、沢道を下っていくのはタブーだ。沢道で転倒したり、滝から転落したりして、ケガで行動不能になる事例がたくさんある。「沢道は危険が多い」ということを覚えておくとよいだろう。

■「雪渓の端や中央」に行ってはいけない

焼石岳(岩手県)の登山道。雪渓の下には空洞ができている(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 雪渓で危険なのが「踏み抜き」だ。雪渓の端は比較的薄く、踏み抜きしやすい。また、中央部は水が流れて空洞になっている場合があり、落ちてしまう危険がある。そのため、雪渓は端から4分の1くらいの位置、厚みがあると思われるポイントを歩くようにしよう。

■登山における危険箇所を把握して登ろう!

 登山における「行ってはいけないポイント」を5つご紹介した。山の中には思わぬ危険が潜んでおり、安易に立ち入らないように注意しよう。また、火山ガスや沢の増水など、登るタイミングによっては危険なときがある。そのため、登山する際は最新情報を調べてから登るように努めよう。