ブームがあれば、それに比例するようにアンチの数が増えるのが人の世の常。ということで、今回は「昨今のサウナブームが嫌いだ!」って人や「“ととのう”とか言ってるやつらがいけすかねえ!」という人たちからご意見を頂戴し、個人の見解から答えていこうと思う。

■サウナ好きたちの、ここがわからねえ!

Q. 汗だくの他人と、狭まくて暑い密閉空間に閉じ込められるとか意味わからないんですけど?

A. たとえば、10分程度だけ満員電車を我慢すれば、降りた駅で憧れのアイドルとのデートが約束されているとしたらどうでしょう? サウナ好きはその先にある喜びや快感を知っているからこそ、その空間と時間がまったく苦になりません。テントサウナなら、仲間と入ると一緒に楽しく会話できるから、むしろその時間が超楽しかったりします。

 

Q. 他の人が汗をかいたところに座るの気持ち悪いです。サウナ以外にそんな場所ってないでしょう?

A. サウナ施設はお尻に敷かれたタオルマットを頻繁に交換してくれるし、サウナ室前には大体1人用サウナマット(ビート板みたいなやつ)が置いてあるから、それを洗って使えば大丈夫です。それでも気になる人は、個室サウナか、川サウナへGO!

 

Q. なんの臭いかわからないけど、とにかくクサいです(汗っていうかカビ?)。なんなんですか、あの臭い?

A. これは施設によってそれぞれですが、日本に多くある昭和ストロングスタイル(設定温度高めで湿度低めのカラカラ空間)の独特の臭いは僕も苦手です。フィンランド式の、ロウリュ(サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる)可能なところは、個人的にそこまで臭いは気にならないし、アロマ水や薬草でロウリュするところも結構あって、むしろいい香りだったりします。テントサウナなら自分好みのアロマロウリュが好きなだけ楽しめるからおすすめです。

ロウリュ専用のアロマオイルもある。さまざまな香りを楽しんでほしい

Q. そもそも暑いのが苦手だし、あのキンキンの水風呂に入るとか絶対無理! サウナは一生縁のないところだと思う。

A. かつては僕ももそうだったんで、その気持ちよくわかります。でも、たとえば子どもの頃に食べられなかった野菜が、今ではおいしく食べれてたりしませんか? 絶対乗れないと思ってた自転車も、今では苦もなく乗れてませんか? 人間の脳は経験したことないものに対して恐怖心という警戒信号を出してます。何度か思い切って挑戦し、それが快楽や心身に好影響があるとわかった途端、その警戒心が一気に溶けます。そうなったらもう、あのキンキンの水風呂もへっちゃらになる(むしろ快感)からほんと不思議です。