スノボといえば、転ぶ機会の多いスポーツだ。雪が柔らかくても、スピードを出して転べばケガをしてしまい、最悪の場合は骨折も十分ありえる。

 特にボードの扱いに慣れていない初心者のうちは、転ぶ回数も多くケガをする確率が高くなる。初心者がケガなく安全に滑るには、まず転び方を覚える必要があるのだ。

 今回は、スノボ初心者やこれから始める方、子どもに教えたい親御さんに向け、「上手な転び方」と、初心者が身につけるべき「プロテクター」を紹介する

■スノボ初心者に多いケガの箇所

転倒の際は体を守ろうとするため、先に手を突いてしまう可能性が高い(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 まず初心者に多いケガのパターンとして手首の捻挫、骨折が挙げられる。これは人間の反射的な動きとして、急に体が倒れると一番先に手が動いてしまうため。

 次に多いのがお尻、膝の打撲。これは両脚が固定されているスノボ特有のリスクとも言える。スノボ初心者は、斜面で立つことに慣れていないため、頻繁にお尻と膝をつくことが多くなる。小さなダメージでも頻度が増えると、帰る頃には痛くなっていることも多い。

 これらはスノボ初心者に多いケガのパターンだが、滑走スピードや滑り方によってさらに複雑化する。

■ケガにつながる転び方とは

パークでの転倒は体勢が不安定になるため、ケガに繋がる可能性が高い(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ケガにつながる転び方とは、転倒の際に手や膝が伸びていまっている状態。手首の捻挫・骨折は、先に動いた手に転倒の衝撃が全てかかってしまうことで起こる。さらに転倒した際、転ぶのを止めようと手や脚に力を入れて「グッ!」と堪らえようとする動作も、逆にケガの原因になることが多い。