■今、一番アツい沖縄グルメは「やんばるエリアのスパイスカレー」

 沖縄そばだけでなく、今もっともホットな沖縄グルメといえば、やんばるのスパイスカレーだろう。じつはここ最近、有名な雑誌で取り上げられるほど、沖縄北部にはカレー店が増えてきている。それには理由がある。

 亜熱帯海洋性気候のため、一年中スパイス、ハーブ、薬草が育つので、地元産のフレッシュな味が楽しめるのだそう。また、南国ならではのバナナリーフをお皿に使ったカレーは目で楽しむ要素もあり、思わず右手でカレーを食べたくなる。

スーリヤ食堂のカレー

 やんばるのスパイスカレーのパイオニアとしても人気の「スーリヤ食堂」は、本部町にある。名護バスターミナルからは、自転車で走って約40分。途中上りが続くので、しっかり走りたい玄人にもおすすめ。

 車通りが少ない県道123号線をグラベルバイクで軽快に走っていると、バナナリーフに目を奪われて、お店の入り口を見逃してしまった。カウンター席は目の前に大きな窓があって、南国の雰囲気も楽しめる。

 メインは南インドカレー。季節の野菜で美しく彩られ、銀色のお皿で出てくるので、気分はまるで異国を自転車旅しているかのようだ。サラッとしたカレーは、ガラムマサラやクミンなどのスパイスが口の中でケミストリーを起こすが、辛くないので食べやすい。この日は鶏肉と豆が入っていた。ヨーグルトにキュウリとトマトやスパイスを入れたライタ、アチャールというインドの漬物が添えられていた。南インドカレーはナンやロティではなく、ご飯なのもいい。

スーリヤ食堂>

沖縄県国頭郡本部町伊豆味378-1

「ハーミネース」のスリランカカレー

 もう1つ、おすすめのお店は、名護バスターミナルから自転車で約50分にある今帰仁の「ハーミネース」。こちらはスリランカカレー。オーナーのアミラさんが朝採ったばかりというバナナリーフの上に、ドカッと載ったチキンはホロッホロに柔らかくてジューシー。野菜も豊富で、チキンとは別に黄色い豆カレーもかかっている。

 あまりにも美味しいもんだから、一瞬で食べ切ってしまった。食後のセイロンティーも香りが良くて、胃袋から全身が温まる。