<前編>光岳小屋の夕食がみんな大好きな「あの一皿」に決まった理由とは?

 最近のわたし。

 応急手当普及員講習会へ行きました。救急救命や応急処置の基本的な動作を学ぶ3日間。コロナ感染症対策のため、少人数での実施でしたが、救急救命の必要性から人の体の仕組みはもちろんのこと、他業種の皆さんの仕草、会話の抑揚の付け方など、学びの多い講習会でした。

3日間を共にした受講メンバーの皆さんと。真面目な顔できめました

 消防署員の講師の方の説明も分かりやすく、いざという時に動ける自分でありたいと思いを新たにしました。皆さんもぜひ。誰でも参加できます。

■あれやこれや試行錯誤しましたが……

根っからの食いしん坊なわたし。鳳凰小屋ではカミキリムシの幼虫を食べた!

 「山小屋の食事」といえば、昔からカレーライスが定番だ。中学2年生の頃、学校登山で唐松岳に登った時の夕食もカレーだった。みんなで食べたカレー、美味しかったなあ。景色も綺麗だったはずだけど、なぜだが夕飯や道中食べた行動食のことばかり覚えている。

 カレーの香りって、不思議と食欲が湧き立つし、食べ始めは「ご飯は少なめで」と思っていても、結局おかわりしてしまう(なんなら私は2杯目を大盛りにするタイプ!)。

 そんなわけで、うちの山小屋の夕食もめでたくカレーに決まったわけだけど、腹ぺこさんにはもってこいのカレーも本当に疲れすぎてしまうと食べられない方もいる。そこで我々は「疲れていても食べやすいカレーとは?」の研究を始めたのだ。できれば油は控えめで、サラッと食べられるカレーがいい。そんでもって、アレルギーの方も食べられたら最高だ。そんな欲張りなカレーがあるのかしら?