■武庫川渓谷の「裏」廃線ハイク

 JR武田尾駅から西に行くと、足湯がある。ここが裏廃線ハイクのスタート地点だ。さらに西に歩くと分岐が現れるので、右側の未舗装路を進む。この日は、2023年1月8日、天気は晴れ。アップダウンがなく疲れないが、寒すぎて顔が痛い。

裏廃線ハイクにある鉄道の遺構らしき石垣(撮影:野口宣存)
裏廃線ハイク道に残る、鉄道遺構の電柱とJR宝塚線(撮影:野口宣存)

 さらに進むと、巨大なコンクリートの壁が見えてくる。壁の上はJR宝塚線だ。ここから日当たりのよい道に変わり、そのまま進むと、すぐに分岐が現れる。右に行くと、すぐに行き止まりだが、トンネルから出てくる電車を、間近で撮影できるおすすめスポットとなっている。

裏廃線ハイク脇道。トンネルから出てきたJR宝塚線の電車(撮影:野口宣存)

 分岐を左に進むと廃屋のバラック小屋があり、それを抜けると長い直線の道が続く。

裏廃線ハイク道にある廃屋(撮影:野口宣存)
一直線の裏廃線ハイク道。左から武庫川渓谷のせせらぎが聞こえる(撮影:野口宣存)

 まっすぐ歩き続けると、ガードレールに突き当たる。本来であれば、さらに渓谷沿いを進むと「川下川ダム」に到着するはずなのだが、ガードレールに「この先通行禁止、斜面崩落」の注意書き。残念だが、引き返さざるをえない。

裏廃線ハイク道、行き止まり(撮影:野口宣存)
ガードレールから先は、斜面崩落で先に進めない(撮影:野口宣存)

 なお、川下川ダム方面には抜けられないが、ガードレール手前から武庫川渓谷に下りる道がある。景色がよいので、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

裏廃線ハイク道の行き止まり手前から、武庫川渓谷に下りられる(撮影:野口宣存)