■主な1日のスケジュール|北海道編

蝦夷富士とも呼ばれる「羊蹄山」がお出迎え

 北海道で旅をしていた頃は、早寝早起きが基本。登山や牧場体験など、朝早くから始まるアクティビティが多かったからだ。ある1日の細かいスケジュールを紹介しよう。

  5:00:起床/歯磨きや洗顔/車の片付け
  5:30:目的地に向けて出発
  6:00:オシンコシンの滝
  6:30:移動
  7:00:フレペの滝
  8:00:移動
  8:20:知床五湖観光
12:00:移動
12:30:知床自然センター
13:30:移動
14:30:知床世界遺産センター
15:00:移動
15:30:北のアルプ美術館
17:00:移動
18:30:川北温泉
20:00:移動
22:00:車内で夕食/移動
23:30:就寝の準備
24:00:就寝

 上記は、知床を訪れたときの実際の1日のスケジュールだ。本州を旅していたときは起床後に道の駅や観光センターなどで情報収集をするのが恒例であったが、北海道は下調べを十分にしていたため、起床後すぐに目的地に出発することができた。

 本州とはスケールが違う北海道では、1日にさまざまなトラブルや珍事件に遭遇する。この日も、北海道ならではのいくつかのハプニングが起きたのである。

■北海道独自の「蝦夷梅雨」の存在

モヤがかかった知床五湖

 北海道に訪れる時期を6月中旬からに決めたのは「北海道には梅雨が来ない」と聞いていたからだ。しかし、北海道に滞在した17日の間に7日間も雨に降られてしまった。その理由が、「蝦夷梅雨」の到来である。

 蝦夷梅雨とは、本州のように梅雨前線の影響ではなく、オホーツク海の高気圧によって雨や曇りが続く現象のこと。一般的には6月中旬から下旬にかけて10~15日程度続くと言われており、筆者たちが北海道へ訪れた時期と完全にバッティングしてしまったのだ。

 北海道にいられるのは20日程度。雨が降ろうと、基本的には予定していたスケジュール通りに旅を続けなければいけない。そのため、知床五湖や納沙布岬、サロベツ湿原や利尻岳は、残念なことに雨または曇りで観光せざるを得なかった。