この冬、北海道への旅行予定はあるだろうか。スキーやスノーボード、冬ならではのグルメをめぐる旅、しんしんと降り積もる雪を眺めながら入る温泉など、パッと思いつくだけでも、たくさんの魅力がある。

 雪の上を歩くと「ぎゅっぎゅっ」と心地よい音が鳴りとても楽しいが、油断すると滑って大ケガにつながることも。

 そんな北海道旅行で足元を守ってくれるのが「ウィンターブーツ」だ。暖かさや防水性の高さはもちろん、靴底が滑りにくい特殊仕様になっており、転倒の危険性を減らしてくれる優れもの。冬の北海道では必須アイテムとも言えるウィンターブーツを、雪国在住の筆者が特徴ごとに3つ紹介する。

■豪雪地帯におすすめ「SOREL カリブー」

世界中で愛用されるウィンターブーツの名作「SOREL カリブー」(撮影:仲地宏樹)

 ウィンターブーツといえば「SOREL(ソレル)」と名前が上がるほどの人気ブランド。そのなかでも「カリブー」は、40年以上変わらぬデザインを誇り、世界中の人々から愛用されているブーツだ。

 筆者が今まで履いてきたブーツのなかでも、保温性と防水性はトップクラス。日中すら気温が氷点下を下回っているスキー場で使用したときも、このブーツのおかげで足元は一切寒さを感じなかった。

取り外しができる「SOREL カリブー」のインナーブーツ(撮影:仲地宏樹)

 暖かさの正体は、9mm厚のサーモプラスフェルトを採用したインナーブーツ。単体での販売も行っており、傷んできたら交換も可能だ。

「カリブー」はバブルラバーアウトソールのおかげで雪道も滑りにくい(撮影:仲地宏樹)

 防水性の高さから、雪国ならではの消雪パイプから出た地下水の水溜りや、春先の溶け始めてベシャベシャになった雪道でも、濡れずに歩ける。

 唯一のデメリットは片足が約1kgと重いこと。長い距離を歩くのは多少疲れるため、街歩きには向かないが、豪雪地帯での旅行で真価を発揮するウィンターブーツだ。