冬の観光シーズンを迎える札幌。観光客の方は、寒さや雪の量などがわからず、「どんな格好をしていいのかわからない」と悩む方もいるのでは。

 札幌在住の筆者が、札幌の冬の観光を快適に楽しむためのコツや注意点をお伝えする。

■ポイント1:街で過ごすなら厚着の必要はない!?

観光の中心である、札幌駅からすすきの駅までの約1.6kmは地下通路で繋がっている

 冬の北海道の寒さを想定し、厚着で過ごす準備をしている方も多いのでは。

 訪れる場所によっては、厚着は必要ないかもしれない。札幌は地下街や地下鉄が発達し、暖房も効いて断熱も万全のため、室内にいる分には寒さを感じない。地下街での買い物中は、コートを脱いでいる人も多く見かけるほどだ。

 室内で過ごすことが多い日は、厚着しすぎは厳禁!着脱できるような服装がおすすめだ。

●札幌市民のおすすめは「重ね着」

 札幌市民は、環境に合わせて脱ぎ着ができるよう、重ね着で暖をとることが多い。周囲に聞くと、ヒートテックなどの暖かいインナーの上にシャツやニットを重ね、冬用のアウターを羽織るという人が多かった。

 屋外に出るときには手袋やマフラー、帽子などの小物をつけるのがおすすめ。特にマフラーを巻くと、太い血管が通る首が温められ血流がアップし、体感気温が上がる。ぜひ忘れずに持参したい。

■ポイント2:スニーカーは危険

雪が降ると歩道は真っ白に(撮影:山崎 舞)

 少ししか外に出ない場合でも、冬の北海道をスニーカーで乗り切るのは危険だ。12月から2月いっぱいは、歩道も車道も雪に埋もれる。また、天気によっては凍った路面の上に雪が積もり、大変滑りやすくなってしまうのだ。

 危険なのは屋外だけではない。室内には雪が溶けた水が床に残り、こちらもかなり滑りやすい。ケガにつながりやすいので、冬道を歩き慣れていない方は、滑り止めがついた靴がおすすめ。

●いざとなったら、靴につける滑り止めを現地調達!

雪がない日でも道路がツルツルに凍っているので危険(撮影:山崎 舞)

 もし冬用の靴がない場合は、現地調達も有効な手段だ。「わざわざ靴を買うのは抵抗がある」という方は、普段履いている靴につけられる滑り止めを利用しよう。

 男性用や女性用、靴のサイズによっても種類があり1000〜2000円程度で購入可能だ。北海道内の靴屋やホームセンターなどでは必ず売られているので、容易に手に入る。

靴底に取り付けるタイプの滑り止めは、気軽に使えるアイテム(撮影:山崎 舞)

 現地調達が不安な方におすすめの冬靴が、コロンビアの「SAPLAND」。滑りにくさに特化しており、冬の札幌でも滑りにくく過ごせるはずだ。そのほかにも、滑り止め加工がされているものや、スパイクつきのもの、ゴム底のものなどが多く販売されているので、靴屋やアウトドアショップで調達しよう。

コロンビア「SAPLAND」 https://www.columbiasports.co.jp/shop/pages/sapland.aspx