■雲取山山頂
そろそろ山頂までラストスパート。石尾根縦走路を抜けると急斜面が登場するが、ゆっくりとジグザグに登っていけば、あと少しで到着する。山頂手前には雲取山避難小屋があり、こちらは宿泊施設のない無人小屋だが、比較的きれいに手入れがされており、小屋横にはトイレもある。
避難小屋を過ぎ、もう少し登ると標高2,017mの雲取山山頂に到着する。この日は山頂に到着した途端に雲に囲まれてしまい、まったく景色が見れなかった。このまま今日の最終目的地のテント場へと向った。
■雲取山荘テント泊
山頂から20分ほど下山し、雲取山荘に到着。予約をすれば山荘での宿泊も可能だが、今回はテント泊を選択。
山荘周りにはトイレ、水場、テーブルやベンチもあり、自炊に便利。売店もあり、飲み物や軽食、お菓子も買える。テント場は山荘を少し下りたとこにあり、樹林に囲まれていた。
登山道の脇がテントサイトになっており、少し狭く平坦な場所も少なかった。山荘情報ではテントは約50張れるとのことだが、早めに到着し、場所を確保するのがおすすめだ。
この日は11月下旬で気温は1℃ほど。日が暮れるとさらに気温が下がるため、すぐにテントを設営し、シュラフの中で暖まって寝ることに。
しかし、寒さでなかなか眠りにつけず、長く寒い夜を過ごすことに。東京といえど、やはり山の上は寒い。しっかり防寒対策し、訪れることをおすすめする。
5時半ごろにようやく朝日が昇り始め、温かいコーヒーを飲みながらゆっくりと日の出を待った。あらためて「寒くて大変だったけど、来て本当によかった」という気持ちになった。
登山は辛いことも多いが、それと引き換えにこんな特等席で、すてきな景色が見られるのでなかなかやめられない。
こうして東京の一番高い場所でのテント泊が実現! 雲がない夜空だと、満点の星空が楽しめ、日の出も拝められる。
■下山・まとめ
下山は登りと同じルートだが、雲取山山頂には登らず、巻きルートで下山。約5時間ほどで鴨沢バス停に到着した。
雲取山は特に危険な箇所などはないが、比較的長距離の登山ルートのため、体力に自信がある方におすすめしたい。また、日帰りも可能だが、1泊2日でゆっくりと景色を楽しみながら登ろう。
都心からのアクセスも良好で、都会の忙しい日々に疲れて自然の中でリフレッシュしたい方にぜひチャレンジしてみてほしい。
⚫︎雲取山(くもとりやま)
住所:〒369-1901 埼玉県秩父市大滝
※この記事の情報は2023年1月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。