「東京一高い場所は?」と聞かれると、多くの方は高さ634mのスカイツリーを思い浮かべるだろう。しかし、それよりも高い場所があるのをご存じだろうか。

 標高2,017m、日本百名山にも選ばれている雲取山(くもとりやま)だ。都心からも電車、バスでアクセスしやすい雲取山で、1泊2日のテント泊登山に挑戦してみた。

■東京都最高峰「雲取山」

 雲取山は東京都・埼玉県・山梨県の境界にある山で、東京都の最高峰であり、都内で唯一2,000mを超える山だ。

 名前の由来は諸説あるが、「雲でも取れそうなほど高い」ことから雲取山という名前がついた説もある。
天気のよい日は、頂上からは富士山や南アルプスを眺められる。

 登山コースはそれぞれの都県からいくつか設定されており、日帰り、1泊2日など、難易度に合わせて自分に合ったコースが選べる。

 今回は東京都奥多摩町からの「鴨沢バス停コース」で登ることにした。往復約20kmの登り約6時間30分、下り約5時間のコースだ。

絶景の尾根縦走(撮影:Dois de Nós

■登山口までのアクセス

 最寄駅はJR青海線「奥多摩駅」。駅前バス乗り場から「鴨沢西」行きバスに乗り、約40分程乗車し、鴨沢バス停で降りる。

 バス停から30分程登ると、小袖登山口が見える。バス停から登山口までは案内板などで記されているため、迷うこともないだろう。

 登山口付近にはトイレや駐車場もあり、車を利用する方はこの登山口が便利だ。