■寝袋は温度域が重要。とくに快適使用温度に注目!

寝袋の温度域は重要なポイントだ(撮影:小松優太)

 寝袋を選ぶ際は温度域にも注目しよう。市販されている多くの寝袋には、快適使用温度・使用可能温度・限界温度の3つが記載されていることが多い。それぞれの温度域については以下の通りである。

1. 快適使用温度:一般的な成人女性が、寒さを感じず快適に寝られる温度域
2. 使用可能温度:一般的な成人男性が、寝袋の中で丸くなって8時間寝られる温度域
3. 限界温度:一般的な成人女性が、寝袋の中で膝を抱えて丸くなった状態で6時間耐えられる温度域。低体温症の危険あり。

 ここで注目すべきは快適使用温度だ。快適使用温度は上述のとおり最も快適に使用できる温度を示しており、商品によって異なる。そのため、宿泊する場所の最低気温を事前に調べ、快適使用温度が最低気温以下のものを選ぶとよいだろう。

■形状は2種類。用途にあわせて選ぼう

 寝袋はその形状から2種類に大別される。それぞれに特徴があるため、用途やシーンにあわせて選ぼう。

■連結もできるファミリー向けの封筒型

封筒型はファミリーで使いやすいタイプだ(撮影:小松優太)

 封筒型はゆったりとした形状をしており、窮屈さを感じることなく布団のような感覚で寝られるのが特徴だ。また、寝袋の中はスペースがあるため、ストレスなく寝返りをうちやすい。

 また、同一商品をジッパーで連結できるものもいくつか販売されているので、家族で仲良く一緒に寝られるのも嬉しい。収納時のサイズが大きいので、車で持ち運ぶファミリーキャンプにおすすめといえる。

■登山やソロキャンプで持ち運びやすいマミー型

マミー型はコンパクトにまとまる商品が多い(撮影:小松優太)

 マミー型のマミーは英語の「ミイラ」を意味し、その形はまさにミイラが入った棺のよう。体に密着するような形状をしているので、寝心地は人によって好みがわかれる。

 しかし、軽量で収納するとコンパクトになるため、荷物に制限がある場合におすすめできる。具体的には、電車やバスなどの公共交通機関を利用したキャンプや野外フェス、登山などである。

 寝袋はキャンプをするうえで絶対に欠かせないアイテムなので、用途や季節に応じたものを適切に選びたい。今年のキャンプシーズンに備え、この機会に新たに寝袋を揃えるのはいかがだろうか。